ロンドンレポート from Florida

from London

S&M
S&M
4-6 Essex Road London N1 8LN
T: +44 020 7359 5361 F: +44 020 7359 5363
http://www.sandmcafe.co.uk
ロイヤル・カフェ
ロイヤル・カフェ(Royal Cafe)
114 Farringdon Road London EC1R 3AP
T & F: +44 020 7837 3190
ゴールデン・フィッシュ・レストラン
ゴールデン・フィッシュ・レストラン(Golden Fish Restaurant)
102 Farringdon Road London EC1 3EA
T: +44 020 7837 3547
クラークス・パイ&マッシュ
クラークス・パイ&マッシュ(Clarks Pie & Mash)
46 Exmouth Market London EC1 4QE
T: +44 020 7837 1974

 ロンドンのカフェ・カルチャーは、ここ十年あたり脅威にさらされている。その理由は───アメリカやヨーロッパから入ってきたコーヒーハウスやカフェが増えているせいだ。ロンドンをはじめ、イギリス各地の街角にあるカフェには、昔ながらの流儀がある。ごくシンプルかつ平凡な内装で、家の近所で友人に会ったり、買い物の途中に立ち寄ってひと休みしたり、ティーンの子たちが新しい彼や彼女とデートしたり、クラブやパーティで夜遊びしたあと、明け方に正気を取り戻すために使う場所なのだ。そうしたカフェでは通常、労働者向けの“伝統的な”食事を出している───定番の、なんのへんてつもない料理で、たいがい揚げ物か肉料理に二種類の野菜料理が組み合わせてある。そして必ず(イギリスの伝統的な飲み物の)紅茶かコーヒーがついている。
 ロンドンをはじめイギリス各地で、こうした昔風のカフェが猛攻撃を受けている。これはグローバル化が生んだひとつの結果と言える。イギリスではこうした現象を“クローン・タウン対ホーム・タウン”と呼んでいる。“クローン・タウン”とは、たとえどこに存在しようとも、街や大通りの風景にまったく特徴や土地柄が感じられない空間のことだ。そこには地元色豊かな、あるいは地域密着型の店や商品やサービスが存在しないので、自分がいまどこにいるのかを知る手がかりがない。世界中にのさばりつつある、海外のチェーン店が軒を連ねていて───東京でもパリでもロンドンでも、まったく同じ商店街を歩くことになる!
 一方“ホーム・タウン”には特徴がある。人が住んだり、そこを訪れて時を過ごしたりするのは、その場所がほかの街とは異なる独自の色を持ち、親近感を与え、なんとなく土地柄を感じさせるからだ。そこは明らかに“取り替えのきく街”ではなく、“ほかのどこにもない街”なのだ。“ホーム・タウン”はこうした理由から人を引きつけ、独自のスタイルを持ち、小規模ビジネスを体現し、親近感を与え、そこで働く人や訪れる人たちはお互いに顔見知りだ。ロンドンにある、こうした昔ながらのカフェを「caff(カフ)」と呼ぶ。この記事を書くために、ロンドン北部のイズリントンにある、とっておきの4店に足を運んだ。その他のおすすめカフを検索できるすばらしいサイトもある。ロンドンのカフェ・カルチャーをぜひ探究してほしい!(スチュアート・テイラー:ロンドン特派員)
www.classiccafes.co.uk