倉敷発、世界に誇るエコ商品

リボンハイトリ

タイ屋台

意外なところで意外なモノが人気です。

リボンハイトリ

倉敷発、世界に誇るエコ商品「リボンハイトリ」。

 昔の日本には大抵の家庭にありました。天井からだらりと吊るしてあって、頭でも触れると髪にくっついてえらいことになったりします。リボン型のハエトリ紙───。強力な粘着力で、飛んでいるハエを付着させるというまことにプリミティブな商品です。
 実はこれ、倉敷に本社を構えるカモ井加工紙株式会社が発案したものです。1930年に製造が開始されると、「リボンハイトリ」という商品名で一世を風靡しました。しかし、時代とともにスプレータイプの殺虫剤にとって代わり、あの風情ある日本の家庭の光景は過去のものとなってしまいました。ところが、海外に需要があったことも手伝って、発売から80年経ったいまも商品は生きのびています。いや、「生きのびている」どころか、ここにきて思わぬ理由で人気が再浮上しているのです。
 現在の生産量は約2500万本。このうち7割が海外に輸出されています。主な輸出先は、北米、ヨーロッパ、アジアなど(一般家庭ではなく、飲食店の厨房や牧場の牛舎のような施設で使われているケースが多いようです)。この海外需要がここ数年、右肩上がりで上昇を続けています。スプレー式よりも「環境に優しい」という理由で人気なのだとか。エコという、思わぬところから国内でも火がつきそうなこの「リボンハイトリ」。あめ色のテープが垂れたお馴染みの光景が、またわたしたち日本人の家庭にも戻ってくるかもしれませんね。それにしても、写真のタイの屋台と「リボンハイトリ」のマッチング、不思議とそれなりに風情を感じます。