

「業界では当時ほぼ同時に取得に動いていました。扱っているのが学生服ですから、イメージアップというのはもちろんありますが、社内のロスをいろんな面で削減したかったというのが本音です」
「劇的に変わったのが電気料金です。電気やエアコンをこまめに消すとか、冷暖房の温度を設定するとか。それだけのことで、初年度1000万円ほど削減しました。ほかに、事務用紙の削減やダンボールの無地化など、トータルで1500万円ぐらい削減できました。これが1年で終わらず、同じベースで推移していくので、経済効果は非常に大きかったと思います」
「流通のしくみから始まって、いろんな部分でロスが多いのが繊維産業です。製品ロスはもちろん、在庫を貯めてしまったり、いったん納めても返品もあります。原材料にしても、全部使えずに捨ててしまっていたということも多々あります。こうしたロスを改善していきたいという思いは昔からありました」
「当社から排出される裁断クズについては、業者さんに昔からお世話になっていて、自動車の内装材などに再利用されています。が、それ以上はなかなか進んでいない。業界でも、販売した商品を使用後に回収しリサイクルしようという動きもありますが、なかなかうまく回っていないというのが実情です」
「絶対的に量が多すぎる。安く大量に物を作るという考え方が、とくにこの不況の間に蔓延しています。消費者にも大量に消費する習慣が根づいている。1万円でスーツが買える時代ですから。たくさん物が売れるのは嬉しいですが、それ以上に、いいものを大切に着て欲しいという思いもある。それによって、われわれもロスが少なくなるし、それが環境への配慮にもつながる」
「CO2の排出量を数値にして把握し、どの程度削減していくことができるのかを検討していきたい。これまでは、環境対策というより、社内のコストダウンという意味合いの方が大きかった。しかし、ここ数年の異常気象を目の当たりにして、企業としてもっと真剣に対策をたてていかなければいけないと感じています。それは企業としての責任であり、繊維産業も例外ではないんです」