下津井にコンビ二がない理由

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あなご

その日に下津井であがった魚を仕入れる。この日はカレイにあなご。もちろん、あなごはさばいて売っている。

かき揚げ

かき揚げ(50円)、いも天(50円)、はす天(50円)、ごぼ天(85円)。マキコおばちゃんが朝の6時から作っている惣菜は和田鹿の人気商品。夕方には売り切れ必至!

から揚げ

どんこのから揚げ(300円)、すげこのから揚げ(300円)、下津井のじゃこ(150円)。下津井の海産物もマキコおばちゃんの手にかかればこの通り。

マキコさん

かつての看板娘マキコさん。取材後にストーブで自家製の豆もちを焼いてくれました。これがまた美味いこと!

wadasika02  ほかのどんな町にもあるけど下津井にないものがふたつ。ひとつは信号機だ。驚くなかれ、路地が複雑に入り組む下津井には信号が1機もない。そしてもうひとつがコンビニエンスストア。下津井では駐車場を併設した敷地を確保するのが難しいという立地の問題がある。しかし、それ以上に大きいのが既存店の存在。下津井には昔ながらの「町のスーパー」が地元住民の生活に深く根づいているのである。
 ストアー和田鹿は下津井1丁目、祇園神社近くの旧道沿いに店舗をかまえる。創業は1950年頃。創業者の和田鹿太郎さんが苗字の「和田」に名の「鹿」をとって屋号を「和田鹿」とした。現在、お店に立っているのは娘さんのマキコさん、75歳。マキコさんの長男康弘さんが現在社長を務めている。ほかに、マキコさんの息子の奥さんたちもお店で働く。商品は写真でおわかりのように、店内のみならず、軒先の路地にもところ狭しと並んでいる。野菜はもちろん、カップラーメンや花、その日仕入れた下津井の魚まで(これぞ下津井のスーパーの光景!)。日用雑貨も豊富だ。洗剤や化粧品、掃除用具、靴下、ろうそく、電球、電池、ゴムひも、軍手、爪楊枝、カセットコンロ、老眼鏡、眼鏡ケース、ガムテープ、ライターなどなど。しかも、マキコさんの手作りの惣菜が人気とあって、つまりは、下津井にはコンビニの入り込む“隙”がないのである。