先週、テレビでアラン・ドロンin『SMAP×SMAP』を見た。若い視聴者はアラン・ドロンなんて興味ないだろうけど、70年代の日本女性たちのドロン様信仰ときたら、そりゃもう凄いもので、今のブラピとジョニデとイ・ビョンホンを足したようなものだったわけで。『アラン・ドロンのゾロ』なんて、映画の邦題に名前がついちゃったぐらいである(『エノケンのホームラン王』や『ひばりの森の石松』みたいに)。
水島に住んでいた小学校低学年の頃、『レッド・サン』(三船敏郎、アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンの日仏米3大スター競演のマカロニ西部劇)の大きなポスターが商店街に貼られていた。真っ赤に大書された「レッド・サン」の筆文字と「シネラマ」のロゴに、「何だか凄そうな映画だなー」と思ったのを覚えている(シネラマというのは50〜70年代の大画面映写方式。ややこしいので詳しく解説はしないが、まあ現在のアイマックスみたいに特別に巨大なスクリーンで観る映画と思ってもらえばいい。水島の映画館はもちろんのこと岡山県内にシネラマ上映設備などなかったが、映画会社の作るオフィシャルポスターにはシネラマのロゴが入っていたのだ)。
テレビで日曜洋画劇場を見ると、アラン・ドロン出演のレナウン「ダーバン」のCMが毎週流れた。ドロンの「ダーバン、セレレガンス……」という声が染みついている世代にとって、感慨深いスマスマ出演でがんす。
さて、ビストロSMAPのコーナーに出て、ブイヤベースを注文したドロン様。出てきた料理がオーソドックスなブイヤベースじゃないことに怪訝な顔をして、「これはブイヤベースじゃない」と連発。あのですねドロンさん、あなたに言われなくても今どきの日本人は本格フレンチやイタリアンを食べ慣れております。この番組はあえてセオリーを外した斬新な料理を競う企画なんですよ。……と、キムタクがそう言いたげにカリカリしているのが見どころだった。
ドロンは出された料理の意外性を楽しめばよくて、キムタクは素直に恐縮してりゃいいのに、そうしなかったイケメン二人。テレビ的には予定調和を崩す空気が面白かったのだが、「人の振り見て我が振り直せ」である。ドロンとキムタクの中間の年齢の自分は、偏屈ジジイになるにはまだ早いが、若気の至りが通じる歳もとうに過ぎた。ドンと真っ直ぐいかなけりゃ……と思いつつ、仕事もせずぼんやりテレビを見ていたのだった。
ところで中居くん、あんまり映画好きでもなさそうなのに、ちゃんと『冒険者たち』を見てたりするのね。さすが有名人、見るべき名作映画を教えてくれる人が周りにいるんだなあ。