あらららら……という間に、また一カ月以上経ってしまいましたが、おひさしぶりの更新です。
先日、ある雑誌に書いた原稿を編集者から書き換えてくれと言われてしまった。
新作映画『グッドナイト&グッドラック』のレビューコラムだった。ジョージ・クルーニーが監督したこの映画は、赤狩りの嵐が吹き荒れた50年代アメリカでマッカーシーに毅然と立ち向かった伝説的ニュース・キャスター、エド・マローを描いたもの。私の原稿は映画からの連想で、今の日本の「ある風潮」を赤狩りになぞらえて揶揄したものだったのだが、その揶揄の対象がヤバかったらしい。
『グッドナイト&グッドラック』については、ジャーナリズムの正義を考えさせる映画だということで、ブッシュ時代の今こそ見るべき映画だと褒めている批評が多いようだ。しかし、ブッシュ批判やイラク戦争批判、日本で言えば小泉批判やナベツネ批判、あるいは近隣諸国との関係にまつわるアレコレの陰謀論なんて、いくらでも活字や電波で主張されている。反体制を気取るなら、本当に封殺されている言葉とは何かを考えてみるべきじゃないか。その一例が私の指摘した「ある風潮」かもしれないぞ、と私は言いたかったのだ。
私はエド・マローほどの勇気もないし、彼みたいに強い味方もいないし、少ない仕事をホされて食っていける貯金もないので、件の原稿はあっさり書き直した。かくして、「ある風潮」に対する私の意見はめでたく封殺されたのだった。
ここにそのボツ原稿を載せてしまおうかとも思ったが、その風潮に乗っかっている人たちから反論や誹謗中傷のメールが殺到して赤星編集長に迷惑をかけちゃいけないので、ここでも「ある風潮」と言うだけにとどめておきます。
ちなみに、深夜の『CBSドキュメント』を見て、今日4月27日がエド・マローの命日であることを知った。