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      <title>krashjapan 赤星コラム</title>
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      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2010</copyright>
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         <title>vol.443　祝いの宴</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.krashjapan.com/blog/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E8%A1%A81.html" onclick="window.open('http://www.krashjapan.com/blog/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E8%A1%A81.html','popup','width=885,height=606,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.krashjapan.com/blog/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E8%A1%A8-thumb.jpg" <a href="http://www.krashjapan.com/blog/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E8%A3%8F.html" onclick="window.open('http://www.krashjapan.com/blog/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E8%A3%8F.html','popup','width=893,height=602,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://www.krashjapan.com/blog/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E8%A3%8F-thumb.jpg" 本日、3月13日の土曜日から、岡山・問屋町のカフェ「mai mai」で写真展がスタートした。最新号vol.10の特集「radius 4.2」に掲載した写真全点を展示するぼくの初写真展。素人だし、自信があるわけじゃないし。あんまり恥ずかしいから告知したくなかった。でも、昨日の深夜に展示してみたら、これが思ったほど悪くない。「あれ？　これいいんじゃないのお？」って感じで俄然自信がわいてきたので、思い切って告知してみることにした。期日は4月2日まで。明日14日（日）は午後8時からオープニングパーティがあります。
　昨日、金曜日は倉敷で打ち上げのような集まりがあった。10人ほどの近しい人が集まっての「10号発行ごくろうさまでしたの会」みたいな。『蟲日記』を連載してくれた蟲文庫の田中美穂さんは、お手製のスコーンをもってかけつけてくれた。エルパンドールのショウコちゃんは、ホワイトデー前の超多忙の時期に、希少な自家製トーストをもってやってきてくれた。農業をやってるタダさんは、生の大豆をもってきてくれた。みんななぜか食べるもんばっかりだ。場所を提供してくれた倉敷のカフェ「tweet rocka」のスエナガさんとさっちゃんは、まこと立派なケーキを焼いてくれていた。クリームの上に「10」という数字と、KJのロゴをかたどったクッキーまでのっかっていた。どれだけ時間をかけてくれたんだという話だ。みんな本当にありがとう。なんにももってこなかった人にも、同じようにありがとう。KJらしい打ち上げができました。
　
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         <pubDate>Sun, 14 Mar 2010 02:00:25 +0900</pubDate>
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         <title>vol.442　対面</title>
         <description><![CDATA[<img alt="%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%89%E6%87%B8%E5%9E%82%E5%B9%95.1.jpg" src="http://www.krashjapan.com/blog/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%89%E6%87%B8%E5%9E%82%E5%B9%95.1.jpg" width="220" height="330" />岡山のランドマーク的存在の「クレド」。現在開催中の春の感謝祭のビジュアルを、このコラムでもおなじみの切り絵の美弥ちゃんが担当しています。写真のような垂れ幕やポスターなど、いたるところで絶賛露出中！　岡山でこのコラムを読んでいる方、是非見てやってください。ちなみに、カレーの福神漬けのようにひっそりと付随しているコピーはぼくが担当しています。クレドの担当に「なぜ『うらら』じゃなくって『うららん』なんですか？」と聞かれ、「だって、楽しそうじゃないですか」と答えると、担当者が言葉を継げなかったという、気に入られているんだかいないんだかよくわからない、でも自分では最高に気に入っているコピーです。こちらもお楽しみください。


　本日午前10時半、最新号にして最終号のvol.10が事務所にやってきた。10キロの段ボール箱にして約100箱。いつもの配送のおじさんと、ヒトミちゃんとぼくの3人で、倉庫に運び込む。そのとき、ぼくはvol.2が配送されてきたときのことを思い出していた。ちょうど4年前だ。中目黒の事務所のあるマンションは商店街にあって、目の前にトラックが駐車できなかった。200メートルぐらい離れたところに駐車して（しかも結構な坂道）、そこから台車に積みなおし、5回ぐらい往復して運び込んだ。配送のおにいさんとふたり、雨に濡れながら……。あのときのことをまざまざと思い出していた。vol.2以降、これまで8度、配送の人と事務所に雑誌を運び入れたことになるんだけど、ちょっとでもあの場面を思い出したことは一度もない。うーん、不思議だ。


　倉庫がKJの入った箱で埋まった。配送のおじさんが帰ってしばらくして、雨が降り始めた。小雨模様がだんだん本格的になって、開け放したシャッターから雨が降り込んできた。当分やみそうにない。早速今日から配り始めようと思っていたけど、やめだ。あきらめて、事務所でおとなしく過ごすことにした。
　午後になって郵便局の木村サンがやってきた。それから入れ違いにリュウくんがやってきた。すぐにWombのニシハラくんがやってきた。それから岡山のバビロンのニシハラくんが、アラパープの帰りだと言って4人の女性を引き連れてやってきた。1時間ほどいて帰った直後、今日で開店10周年を迎える水島のGERUZの鈴木夫妻がやってきた。間髪を入れず、今日が誕生日のフジタくんがバースデーケーキとともにやってきた。さらに10分後、ビッグジョンのナガミネくんがやってきて、みんなで周年やら誕生日やら雑誌の発行やらを祝った。
　みんなが帰ったのは午後9時。今日は雑誌を運び入れただけで、ほとんどなにもしなかった。そのわりに、あがってきたばかりの雑誌をよく見るヒマもなかった。現在、午後10時半。これからひとりでゆっくり、vol.10と対面しようと思う。

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         <pubDate>Wed, 10 Mar 2010 22:20:37 +0900</pubDate>
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         <title>vol.441　受賞の予感</title>
         <description>　昨日きたメール、送信者に外国人の名前があった。件名は「FUJI YACHT SCHOOL UNIFORM」。すぐにピンときた。ピンときて、ドクンドクン、心臓が大きく脈を打った。
　NYADCという。「ニャデック」とか「ニャドク」とか変な読み方をしそうなこいつ、正式名称はニューヨーク・アート・ディレクターズ・クラブ。毎年ニューヨークで開催される世界的な広告のコンペである。ちょうど2年前、このNYADCのマガジン部門にKJを作品として応募していた。そのときは歯牙にもかからなかったのだが、1回ぐらいでへこたれたりしない。今年もKJのvol.8（写真特集号）を応募していた。同時に、ポスター部門で富士ヨット学生服のアニメ風の男女のポスターを送っていたのだった。外国からのメール、その件名が「富士ヨット学生服」といったら、受賞の通知じゃないのか、これ？
　ドキドキしながらメールを開けた。
「エントリーしてくれてありがとう！（実際は英語です）」
　どういたしまして！　出品料やらなんやら結構お金がかかって痛かったぞ。
「あなたが送ってくれた、あのボーイのポスターが………」
　おお、ついにやった！　あの男の子のやつかああ！
「……運搬中に破損してしまっていて、新しいのを送ってもらえる？」
　おおおお！　破損したのかあ、破損したって……破損？　新しいのを送る？
　文面はそれだけ。うーん、このドキドキはどうしてくれる？　それに新しいのなんてないから、また出力屋さんにお金を払って出力を出してもらわなきゃいけない。郵送代もえらく高い。また１万円以上の出費だ……もういいかげんやめようかな、こんなの。
　そのときである。ぶ厚い雲が低くたれ込めたぼくの脳裏に、一条の光が差し込んだ。
（待てよ、破損してたから新しいのを送れって、こりゃ脈があるってことじゃないのか？　破損って、ポスターがミンチになってたわけじゃなし、ある程度の判断はできたはずだ。そこで「これ、悪くないね」なんてことになったから、再度送れって言ってきてるんじゃないか？）
　それからの行動は早かった。早速、出力を手配し、翌日の今日、国際郵便でニューヨークへと送った。帰りの車のなか、受賞はぼくのなかでは可能性があるどころの話じゃなく、もうすでに事実となっていた。ニューヨークでの受賞式には何を着て行こうかと、ずっとそんなことを考えていたのだった。
　受賞の発表は4月あたり。結果はもちろんこのコラムでご報告させていただきます。乞うご期待！　
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         <pubDate>Thu, 04 Mar 2010 22:41:03 +0900</pubDate>
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         <title>vol.440　リース不可</title>
         <description>　事務所のプリンターを買い替えるプランがしばらく前から浮上している。現在、うちで使ってるレーザープリンターは、リュウくんが岡山の事務所で以前使っていたものだ。相当な気分屋で、毎度色の出方が違う。音がうるさい。A4をプリントしようとすると必ず紙づまりするなど、かなりの問題児である。
「もう我慢ならん、新しいのを入れる！」
　そう決断したのが1月のこと。すぐに某OA機器のリース会社Zに連絡し、コピー機との複合機の見積もりをお願いした。その時点では明日にも買い替えるようないきおいだった。ちょうどそんな折、12月に購入してあった現プリンターのドラムカートリッジとトナー４色分の請求書が届いた。そこにある数字を見て驚いた。なんと９万円台の数字が記されていた。高いとは聞いていたけど、なに、レーザープリンターのトナーってそんなに高いの？　
　新しい複合機購入の熱が一気に冷めた。リース会社Zには「新しいトナーがなくなるまで買わない」とすぐに伝えた。しかし、ぼくのいきおいを感じて、すぐに買ってもらえると思っていたZの担当者は簡単にはあきらめない。しつこいぐらいに購入をすすめてくる。断りつづけるぼくに、「せめてリースの申請がおりるかどうかの審査を」と言ってきた。将来的にトナーがなくなったら会社でリースすることになるだろうから、そのときのために会社でのリースが可能かどうかの審査だけでもやっておいたら話が早いというのだ。ならばというので審査だけ受けてみた。
　担当者から結果の電話がかかってきたのは一週間後。
「おのお、お父様に連帯保証人になっていただけませんでしょうか？」
　寝耳に水だった。プリンターのリースに連帯保証人？　うちのオトン？
「あのね、うちのオヤジは年金生活者で80歳も近いの。そんな人間に、50歳も近い男が連帯保証人なんてお願いできると思います？」
「はあ、そうですか」
「なになに、それって、ぼくの会社が審査に通らないってこと？」
「いまはリース会社も厳しいですから」
「なんでうちの会社じゃ通らないの？」
「業歴もありますし……」
「業歴って、うちも設立して5年になるんだけど。何年やったら認められるんですか？」
「やはり10年ぐらいは会社をつづけておられないと」
「ああ、そうですか。わかりました。社会がいかに弱者に冷たいかというのがよーくわかりました。いいですよ、リースなんていらないですよ。現金で買いますよ。だったらいいでしょ？」
「はい、現金の場合は納品してその場でのお支払いになりますが」
「払いますよ、払います。その場で現金で！」
　ちなみにそのプリンターの複合機は120万円ぐらいする。いったい、そんな現金がどこにあるのだ？
　この時点でぼくに新しい人生の目標が生まれた。うちの事務所のプリンターのトナーがなくなるまで（たぶん年内！）。それまでに現金120万円を貯めること。かなりのミッション・インポッシブルである。いったい、そんな貯金、これまでしたことないし。でも、絶対負けられない。弱者の意地を見せちゃるけん！
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         <pubDate>Tue, 02 Mar 2010 23:53:04 +0900</pubDate>
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         <title>vol.439　大遅刻</title>
         <description>　ここのところずっと続いている3時間睡眠から脱却すべく、仕事を1時半に切り上げた。さすがに眠らないとカラダがもたない。家に帰って風呂に入り、2時にベッドに入った。朝の8時まで6時間は眠れる。こんな時間に寝るのはホント久しぶり。やっぱ人間、寝ないとね。6時間とはいえ、ああ、なんて幸せ。なんてつつましい幸せ―――眠れない。久々に眠れると思ったら、なんかワクワクしてきて眠れない。いつもは5秒以内には眠れるのに、30分経っても全然眠くならない。しょうがないから、ベッドから起きて、ソファに横になって毛布をかぶり、テレビをつけた。BSでオリンピックのジャンプをやってた。向かい風らしく、ことごとく距離が伸びない。距離が伸びないジャンプって、なんて退屈なんだ。これだったらいつの間にか眠れるだろうと思いきや、これがまたいっこうに眠くならない。結局、朝の4時まで淡々とつづくジャンプを見つづけ、またベッドに戻り、5時前あたり、やっと眠りに入った。その夜の睡眠時間2時間半なり。


　土曜日の朝、トーストの朝食を食べていたら、ヒトミちゃんから携帯に電話が入った。とろうとして、電話が切れた。でも、きっとあれだ。昨晩、電話で「調子が悪いから明日はもしかしたら」と言っていたから、「今日は休ませてほしい」という電話に違いない。もう間違いない。朝食を食べ終えたぼくは、またベッドに戻った。ヒトミちゃんが来ないんだったら、ちょっとぐらい遅刻してもいいだろう。朝は自分に甘いのがこのぼくなのだ。
　目が覚めた。1時間だけと思って目覚まし時計をかけていたんだけど、どうも目覚ましを切ってそのまま眠り続けたらしい。いまが何時なのかさっぱりわからない。頭は深い霧のなかに沈んだままだ。携帯を手にとる。留守電が入っていた。ヒトミちゃんだった。朝イチにくれた病欠届けの電話だ。とりあえず聞いてみた。
「もしもし、朝病院に寄っていくので、10時すぎになりまーす」
　思いもしなかった。なんて巧妙なトラップだ。頭のなかに立ちこめた深い霧が一瞬にして去り、ぼくは時計を見る……午後1時半。やっぱ人間、寝ないとね。でも、寝すぎとるね。すぐにヒトミちゃんに電話を入れた。
「もしもし、赤星です」
「はい」
「寝過ごしました。さっき起きました」
「はい」
「2時過ぎには行きます。どうもすいません」
「はい」
　またどっと疲れた。計算してみたら、8時間近く寝たことになるんだけど、眠い。めちゃくちゃ眠い。カラダも重い。全然休まってないみたいだ。


　事務所に着いてメールをあけると、翻訳の校正の催促が。「至急ください」とあった。そんなの言われても、ねえ。いろいろやることほかにもあるし。今日は寝たけど、あんまり眠った気がしないし。ぼくの都合はどうなるのよ？　とは言いながらも、黒住みたいに催促を屁とも思わないような図太い神経ももちあわせていないので、たぶん今日も朝までやるんだろう。明日の日曜日もひとりで仕事してるんだろう。ああ、日曜日なんてはなからなきゃいいのに……。
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         <pubDate>Sat, 27 Feb 2010 21:07:30 +0900</pubDate>
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         <title>vol.438　顔面神経痛</title>
         <description><![CDATA[　朝、遠藤さんからの電話で起こされた。5年前に黒住光と3人でアメリカを旅した友人である。春からヨットで半年ぐらいかけて日本一周の旅に出ると言う。寝起きじゃなかったら、「寛平か！」とトシ風のキレキレの突っ込みを入れられたのだが、まだ頭は半分眠っている状態。「ああ、そうですか」と返すのがやっとだった。
「そっちにも寄るから、（停泊用の）港を用意しておいてよ」
　この人、会社を辞めてからいったいなにをして食べていってるんだろう？　それにしても自由な感じでうらやましいでございます。オレなんか出張で一週間空けるだけで、オトンとオカンの晩ご飯のことが気になって仕方ないというのに。ともあれ、児島港に寄港の際は盛大にお出迎えをすることにしよう。


『風と海とジーンズ。』の色校正がほぼ終了した。ついに登頂、チョモランマだ。この冊子、いろんなものからパクってきた感がタイトルからプンプンしているが、クオリティはかなりのものと自信をもって言える。校正を目にした人が、単発で終わるのがもったいないと口をそろえるのもむべなるかな。継続の依頼があれば、ぼくとしてはもちろんやぶさかじゃない。もしかしたら、『Krash japan』編集長から『風と海とジーンズ。』編集長に肩書きを代えるかも。アジアンビーハイブ代表で『風と海とジーンズ。』編集長。全然わるくない。ここまでうさんくさい肩書きもないんじゃないか？（『風と海———』はKJvol.10とともに3月12日より配布スタートの予定です）
　体力は限界に近づきつつある。ここ3週間ほど、毎日家に帰ると朝の4時を過ぎてる。余裕があるときはそれからお風呂を入れて温まって寝る。余裕がないときは冷たいカラダのままベッドに潜り込む。起床は朝の8時。こんなの40歳過ぎてつづけられるほどタフじゃないのだ、ぼくは。おかげで昨日あたりから軽い顔面神経痛が出てきた。目が開かなくって、ときどき左の目尻がひくひくする。変な虫がいるみたいに。うっとうしいな、こいつ。


　チョモランマの次が待ってる。3月19日に納品予定の、ビッグジョンの70周年記念モデル（4人のアーティストがデザインしたアイテムを収めたセット。3月1日までHPで予約受付中です。<a href="http://www.bigjohn.co.jp/">http://www.bigjohn.co.jp/</a>）に付録としてつく冊子。中身はだいたい固まってきたが、表紙がまだまったくできていない。来週に撮影して、再来週の入稿に間に合わせねば。さらに、3月27日には、看板やらDMやらショップカードのデザインをやらせてもらっているアウトレットショップ「D_MALL」が、うちの事務所のすぐ近所（ホントにえらい近所です）にオープンする（<a href="http://www.d-mall.co.jp/">http://www.d-mall.co.jp/</a>）。オープンまでちょうど１カ月、時限装置がカチカチ鳴り始めた感じだ。まだまだやらなきゃいけないことがたくさん残ってる。うーん、まずいな。
　今日も夕方、突然やってきての打ち合わせがスタートした。
「じゃあ、テープのデザイン、よろしくお願いします」
　帰り際に言われた。ヤバい、完全に忘れてた。
　

　というわけで、今日も深夜までパソコンに向かっている。左の目尻のあたりをヒクヒクさせながら。遠藤さん、いいなあ。


　
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         <pubDate>Fri, 26 Feb 2010 00:27:34 +0900</pubDate>
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         <title>vol.437　怒濤の2蓮チャン</title>
         <description>　この間、スーパーのマルナカでレジをすませ、レジを出たところで買ったものを袋詰めしていると、いきなり後ろから声をかけられた。
「アンタ！」
　うちの親戚かと思ったら、まったく見ず知らずのおばちゃんが。おばちゃんの買ったものを間違えてぼくの袋に入れてしまったとか。そんな感じのキッツい「アンタ！」だった。
「は、はあ？」
「アンタ、ええマフラーしとるなあ」
　そのときぼくが身につけていたのは、6年ぐらい前に中目黒で買った紺色の地にブルーのストライプが入ったウールのマフラー。
「その上（ジャケット）とよう合うとる。アンタ、ええセンスしとるな」
　60歳過ぎのおばちゃんにファッションをほめられた。
「うん、ほんまよう合うとるわ」
　そう言いながらおばちゃんは去って行った。


　昨日の日曜日、KJの校正の戻しが終わった。これで最終号がすべてぼくの手を離れた。あとは発送の準備やらなんやら、まだやることはあるのだが、これでKJが完全に終わったという気持ちの区切りがつく段階だ。
　でも、正直なところ、「終わった」という感慨は、ない。寂しくもなければ、悲しくもない。嬉しくもないし、そんなにほっとした感じでもない。なんだろう、この冷めた感じは。
　思えばこの5年、ありとあらゆる人と会い、考えられるありとあらゆることをやった感がある。5年前にKJを始めた頃は、髪の毛も黒かった。でも、いまやジョーと15R戦った後のホセ・メンドーサみたいになってしまった。濃密な5年だった。


　感慨がないのは、感慨にふけっている場合じゃないというのもあった。校正の戻しを東京に送り終えた後、事務所に戻って、早速次の仕事にとりかかった。倉敷市が発行する児島のPR雑誌『風と海とジーンズ。』。KJの校了日の翌日がこの雑誌の最終入稿日だったのである。
　日曜日の夜、リュウくん、ヒトミちゃん、『風と海とジーンズ。』編集長のぼく。事務所のコンパネの壁に貼付けた24ページ分の出力した用紙を眺めつつ、デザインを詰めていく。最後の最後、冒頭の2ページのキャッチコピーの位置がしっくりいかない。リュウくんがレイアウトしているそばから出力してテーブルの上で検討していく。A案、B案、C案、D案……なかなかこれという位置がない。E案あたりになって、リュウくんが「ヒトミちゃんもやってみる？」。ヒトミちゃんに代わって、F案、G案、H案、I案、J案……次々とあがってくるレイアウトにリュウくんがアルファベットの合い番をつけていく。
「Lの次って、なんでしたっけ？」
　リュウくんも相当きてるみたいだ。
「Mだ」
「N？」
「エ・ム！」
　M案までいったところで、しっくりいかないのはコピーそれ自体がよくないんじゃないかということになった。え、オレか？　まあ、そう言い出したのはぼくなんだけど。
　結局、ヒトミちゃんが帰った後、リュウくんとふたりでコピーの検討会。
「やっぱ、ダサいな、ダサい！　これないわ」
　ゼロに戻った。
　で、二行にわたっていたコピーの一行を削ることにした。肝心の後半の部分を。リュウくんが早速、一行だけになったコピーをレイアウトして出力した。
　出力したプリントを同時に見て、同時に確信した。
「生まれた……」
　かくして納得のいくコピーが誕生した。
「これ、通ったら（許可が出たら）、アヴァンギャルドですね」
「いや、通るとか通らないとかじゃなく、これでいく」
　こうなったら相手が市長だろうが県知事だろうがオバマだろうが、いくといえばいくのだ。


　本日、『風と海とジーンズ。』の入稿が終わった。KJに引き続き怒濤の2連チャン進行。どちらも燃え尽きた。そうだ、感慨がないのは燃え尽きたからか。「なんにも残らねえ、灰になっちまったよ」。オレ、ホセだけど。


　

　
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         <link>http://www.krashjapan.com/blog/2010/02/vol4372.html</link>
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         <pubDate>Tue, 23 Feb 2010 01:19:43 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>vol.436　入稿終了</title>
         <description>　kJの入稿がついに終わった。最後の入稿、どんな感じだろうとずっと思ってた。もしかしたら、過去9号の思い出が走馬灯のように巡って、じわりと涙が……なんてことを思っていたのだが、実際はあまりにも時間に追われていたので、しかも家の夕飯のことが気になってて、最後のデータをまとめて宅急便の配送センターにもっていく流れでは、これが最後の入稿だということをすっかり忘れていた。
「いやあ、やっぱり感慨深かったですよ」
　ADのリュウくんが言った。そりゃよかった。ぼくは感慨もクソもない。時間内に終えて、ただやれやれだ。


　KJの入稿が終わっても、ひと息つく間もない。その夜から次の入稿準備、前にも書いた児島のジーンズのPR誌の制作に入った。そこらで、このコラムを更新しようかと思っていたのだが、夜遅くまでリュウくんとヒトミちゃんに働いてもらっているので、そのすぐ横でコラムを書くのがすごく悪いことをしているような気がして、なかなか書けなかった。実はいまも彼らの仕事をしている気配や音を背中でビシバシ感じながら書いているから、キーのタッチが早い早い。さっさと書き上げて仕事にうつらないと申し訳ない気がしてならないのだ。


　というわけで、1月11日以来、一日の休みをとることもなく現在にいたる……。</description>
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         <pubDate>Fri, 19 Feb 2010 18:30:57 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>vol.435　病は気から</title>
         <description> 病気というのは、つまるところ気だと思っている。文字通り、「気」が病んで病気というぐらいだから。したがって、これだけ気がはっているこの超繁忙期、病気になるわけがない。
「この2年ぐらい、風邪をひいてないもの」
「そうなんですか？」
「いや、1年半かな。どちらにしても、もうだいぶん前だよ」
　と、そんな持論をヒトミちゃんに向かって披瀝したのが水曜日のこと。その日はリュウくんが風邪をひいて、撮影に遅れてやってきた日だった。
「オレは絶対ない、少々の菌が入っても負ける気がしないね」
　そして翌木曜日の夜。
「リュウくん、オレ、今日は早く帰るわ」
　そう言って家に帰ったのが8時半。それから朝の3時まで30分おきに嘔吐を繰り返した。もうろうとした状態で体温を計ると37度7分。負ける気がしないどころか、完全な敗北だ。ヤバい、金曜日は朝からうどん屋さんの撮影が入っている。夕方にかけて3件連続で。朝、迷わずヒトミちゃんに電話を入れた。
「オレ、昨日から調子悪い。今日の撮影、行ってきてくれないかな？」
　こうして、まだ右も左もわからないようなヒトミちゃんに撮影を任せ、金曜日は昼の3時ぐらいまで眠りこけたのだった。


　本日２月14日の日曜日。失われた二日間を経て、ついに完全復活を遂げた。今日復活しなかったらKJの進行に大きな支障をきたしていた。スケジュール上では今日、原稿をほとんど入稿しないと発行が遅れる可能性が出てくるのだ。
　今日の作業。まずはヒトミちゃんとリュウくんと3人で表紙の仕上げ。候補を壁にはりつけ、比較してから絞り込む。絞り込んだものからさらにデザインを展開し、また壁にはりつけて比較検討する（結局、壁にはりだした表紙デザインはKJ史上最多の50パターン近くになりました）。これらの作業をそつなくこなし、最終のデザインを決定した。それから定例ページをほとんど仕上げ、校正し、最後はひとつにまとめて宅急便の配送センターに持ち込んだ。予定の6時30分よりも30分以上前に。


　なんとかめどがついた。９合目あたりまでやってきた感じ。頂上はもう目の前である。しかし、今回は頂上を極めた後に、すぐ隣の山の頂上を目指さなきゃいけない。前に書いた倉敷市が発行する児島のPR誌である。入稿は来週の月曜日。ということは、今度の週末にまたピークがやってくる。ヒトミちゃんはカラダがもつだろうか？　って、他人のことを心配している場合か、という声が聞こえてきそうだ。でも、ぼくは大丈夫。一度ガス抜きしたから。あれだけへこまされた後でも、やはりつまるところ病気は気からだと思っている。
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         <link>http://www.krashjapan.com/blog/2010/02/vol435.html</link>
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         <pubDate>Sun, 14 Feb 2010 22:09:21 +0900</pubDate>
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         <title>vol.434　朗報？</title>
         <description><![CDATA[　KJの最終号vol.10がいよいよ佳境を迎えている。昨晩は事務所を出たのが朝の4時半。今日も日曜日というのに昼の12時から事務所にこもって、現在、夜中の12時を回ったところ。本当はコラムなんか書いてるヒマはないんだけど、まあ気分転換によいかなと。
　だいぶん見えてきた、vol.10の全容が。実はこの号ほどリスクの高い号はKJ史上ない。なんといっても、特集の写真を全点ぼくが撮るという企画なのだから。昨春、このコラムでも何度か紹介した中判カメラmakina67。2年がかりで貯めた500円玉貯金を全部くずしてこのカメラを購入したのも、すべてこの特集のためだったのである。


　先週、すべての写真を撮り終えた。撮り下ろした点数はきっかり40点。今日はその40点を事務所の壁にはりつけ、リュウくんとヒトミちゃんと、どの写真とどの写真を見開き（2ページ）で組み合わせるかの検討を行った。ある程度の組み合わせが終わり、あらためて写真がずらりと並んだ壁を眺めてみる------悪くない。悪くないどころか、いい、コレ！　もしも目の前にある写真が40ページの写真集になっていて、500円で売っていたら買うかもしれない。いや、買わないか、300円ぐらいだったら買うかな-----それにしてもタバコ一箱だ。たいしたことないな。いやあ、たいしたことないとマズいんだよなあ。
　たいしたことがあるかどうかは、あなたの目でvol.10を見て判断してほしい。配布は東京・大阪が3月11日から。岡山・倉敷は3月12日から、乞うご期待！


　岡山・倉敷在住のKJファンの方には朗報をひとつ。KJ本誌の発行と時期を同じくして、倉敷市が児島のジーンズのPR誌を発行する。タブロイド版24ページのこのフリーマガジン、なんと「Krash japan責任編集」と名うって、わがアジアンビーハイブが制作しているのだ。とても行政が発行したとは思えないつくりで、発行前から話題沸騰！　かなりレアなものになることが予想されるので、早めに入手されたし。KJの配布店で配布を予定しています。
　さらに、さらにだ。今回ぼくが撮り下ろした写真40点を、岡山・問屋町のカフェ「maimai」にて展示することが決定した。つまり初の写真展を開催というわけだ。ちょっと調子に乗りすぎたかな。いやまあ、そんなに機会があるわけじゃないし。ともあれ、期日は3月13日から4月5日まで。3月14日の夜にはオープニングパーティも開催予定！　パーティといっても、決してクラブを貸し切ってやるようなスカしたヤツじゃないです。カジュアルな、質素なやつです。ぼくはジャージを着て行きます。是非とも足を運んでにぎやかしてください。足を運んでくれるよね？　山陽新聞とか山陽放送（RSK）とか『タウン情報おかやま』とか。メディアが無視するんだったら、岡山広告温泉とか、ファイブグラフィックスとかレイデックスのみんなとか（レイデックスは現在社員デザイナーを募集しているらしいです、詳しくは<a href="http://www.reidex.co.jp/">http://www.reidex.co.jp/</a>）。
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         <pubDate>Mon, 08 Feb 2010 00:52:45 +0900</pubDate>
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         <title>vol.433　オカン退院</title>
         <description>　昨日、オカンが退院した。やれやれだ。一番ほっとしているのはオトンだ。オカンの病室に一週間通しで宿泊した。最後の方は目が落ちくぼんでいた。5年前にオカンが入院しているときは、ぼくが金〜日曜日の3日間、オトンが月〜木曜日までの4日間を泊まり込むという生活を3ヶ月つづけた。そのときはオカンもまだ自分のことはなんとか自分でできていたんだけど、いまやそれがままならなくなってしまっている。ぼくが代わってやっても、なんにもできないのだ。


　家までの車のなか、オカンはほとんど口をきかなかった。入院中はあれだけわがままをずらずら言い続けていたのに。オトンは「環境が変わって人まで変わった」とずっと言っていた。表情もとぼしかった。でも、家に着いたとたん、オカンに笑顔が戻った。
「ほんま遠かったなあ、どこまで行くん思うたが」
　玄関に座り込んでオカンがそう言った。大丈夫、いつもと一緒だ。
「ほな、オレ行くからな」
「あら、もう行くん？」
「うん、仕事せんと」
「頑張ってなあ」
「うん、オカンもな」
　こうして赤星家に日常が戻ってきた。赤星家に日常が戻るということは、つまり夕方になると買い物に行ってご飯を作るということ。
「夕方、帰ってくるけんな」
「ほな、いってらっしゃい」
　入院しているのと、家にいるのと。どっちがいいかというと、まだこっちの方がいい。
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         <pubDate>Sat, 06 Feb 2010 11:36:34 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>vol.432　トリオの夕飯</title>
         <description>　今日の午後は春みたいだった。車の窓を全開で走った。風が気持ちよかった。ちょっとひんやりしてたけど。夕方からは倉敷中央病院に行った。オカンが入院して４日になる。
　今日までの検査で結核ではないと診断された。ちょっとほっとした。結核と診断されていたら入院は長くなるはずだった。２カ月とか４カ月とか。もしもそうなったら困ったことになっていた。でも、入院している期間、ご飯を作らなくてもいいと思うとそのことでほっとしている自分もあり、さてどっちがよかったのかはわからない。ともあれ、まだ喀血の原因がわかっていないので、さらに検査入院は続くことになる。
　オカンはいたって元気だ。ベッドに横になったままうるさいぐらいしゃべっている。たいていは不平不満の類いだ。「もう家に帰る」とか「看護師さんを呼べ」とか言ってはオトンをオロオロさせる。それがまたしつこいのなんの。だいたいぼくが「家にはしばらく帰れんの！」とか「看護師さんも忙しいの！」とかキツめに言っておとなしくさせる。オカンの前では冷血漢のぼくなのだ。でも、今日のぼくは過去2、3年のなかでいちばん優しかった。昨日の晩、オカンの事をいろいろ考えていたらメチャメチャかわいそうになってきて、「明日は優しくしよう」と決めていた。
「これ、上にもちあげて」
　唐突にオカンに言われた。が、「これ」がどれなのかわからない。
「これって、これ？」
　腕の上に垂れた点滴の管をもちあげた。
「違うわ、それいろうたら（触ったら）いけんのんじゃが」
「はあ、ほな、これ？」
　オカンの手をとってもちあげてみた。
「なにしよん（なにしてるの）！　これじゃが」
　この時点で、すでに結構きているぼく。でも怒ったりしない。
「これか？」
　オカンの胸のところに置いてあったタオルをもちあげた。
「違うがな」
「これ？」
　布団をもちあげた。
「違うわ！」
　ぼくの額には「井」みたいなマークが浮き出ていたかもしれない。それでも怒ったりしなかった。今日のぼくはまるで仏さまのようだった。
「もうええわ」
　ため息まじりに言われた。結局、「これ」がなんだったのかはわからずじまい。もしかしたら、目には見えないなにかがオカンのうえにのっかっていたのかもしれない。貞子みたいなのが。


　帰りにトリオ食堂に寄って夕飯を食べた。ここでのご飯は本当に落ち着く。家よりもずっと。ここしばらく、こんな生活がつづくような気がする。大変だと思われるかもしれないけど、ご飯は作らなくっていいし、オカンは元気だし、トリオのご飯はおいしいし。実は入院前の普通の生活よりも楽だったりする。明日もオカンには優しくしよう、と車のなかで思った。

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         <pubDate>Tue, 02 Feb 2010 22:34:38 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>vol.431　とくに用事は</title>
         <description>　いつも始まりは電話だ。土曜日の夕方、オトンから留守電が入っているのに気づいた。聞いたのはオトンが留守電を入れてからほぼ1時間後だった。
「とくに用事はないんじゃけどな」
　たったそれだけ。とくに用事もないのに電話してくるような人じゃない。パンを買ってきてくれといった類の瑣末な用事では絶対電話してこない。なにかあるのだ、あんまりよくないことが。
「どしたん？」
　すぐにオトンに電話した。
「おお、まあの……」
　歯切れが悪い、しかも声が小さい。限りなく100パーセントに近い確率でなにか悪いことがあったのだ。
「なんかあったんじゃろ？」
　そこでやっと本題へ。
「オカンがの、血ィ吐いたんじゃが」
「血ィィイ？」
「なんじゃろうかのお？」
「そんなん知らんわ。病院は？」
「行った方がええかのお」
「そりゃ行かんといけんじゃろ。どれぐらいの血なん？」
「まあ結構な量じゃの。なんじゃろうかのお？」
「そんなん、オレがわかるわけないじゃろ！　ちょっと待っといてや！」
　すぐに倉敷中央病院に電話し、急患で受け入れてもらうことになった。車の後ろにオトンとオカンを乗せて倉敷まで30分。オカンはわりと元気だった。でも、車のなかで何度か咳き込んでは喀血した。ぼくは少々イラついていた。これまでのオトンの絵に描いたようなオロオロとした様子に。


　病院に着くとすぐに検査が始まった。点滴を受けながらの問診、レントゲン、CT検査。オカンは泥酔したリュウくんみたいだった。点滴の針を抜こうとしたり、指につけた検査の器具を勝手に何度もとったり。ちょっとおとなしくなったと思ったら「トイレに行きたい」と何度も訴える。一瞬も目が離せない。
　夜の10時頃に病棟に移され、検査入院することを告げられた。入院を口にすると、オカンは「入院はせん、帰らして」と看護師さんにだだをこねまくった。「お父さんをひとりにはできん、あの人はな、おらんようなるけんな。それでも大事に育ててもらいました。ようしてもらいました」
　涙が出そうになった。いろんなことが悲しくて、切なくて。


　結局、オトンが一緒に泊まることになった。1階の防災センターに行って、オトン用のふとんを借りた。オトンが寝るのは病室の隅っこにある小さなソファ。あの時とまったく一緒だ。5年前にオカンが脳梗塞で入院したときと。
　病院を出ると11時を過ぎていた。どっと疲れた。あんまり食欲がなかったけど、帰りに屋台でラーメンを食べた。あんまり食欲がなかったけど、煮玉子をつけてもらった。あんまり食欲がなかったけど全部食べた、おいしかった。
　これからどうなるかわからないけど、まあなるようにしかならないと思っている。ぼくはそのときできることをやるまでだ。「よりによってこの時期に…」という思いはなかなか拭えないんだけど。
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         <pubDate>Sun, 31 Jan 2010 12:04:26 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>vol.430　初給与</title>
         <description>　初の給料を払った。もらうヒトミちゃんも初めてなら、支払うぼくも初めてという初めてづくし。支払い日の朝、イジリー岡田のいるナンバに給与明細書なるものを買いにいった。税込みで231円。居酒屋の伝票みたいな細長いカタチをしていた。表紙の裏にある記入例を参考に、税理士の島津さんから教えてもらった額を明細書に書き込んでいく。2分でできた。
「ヒトミちゃん、これあげる」
「なんですか？」
「給与明細だ！　ほら！」
　初めてづくしだからぼくのテンションは若干高め。額も額だし
「はあ」
　一方、初めてもらうはずのヒトミちゃんはほぼ無反応。そこに置いておいてくださいと言わんばかりのクールな態度で。
「あのさ、お金は昨日振り込んでおいたから」
「どうもありがとうございます」
「い、いえ、どういたしまして」
　早々にぼくは自分のデスクに戻った。


 この約１カ月で相当な浪費をした。まずはぼくのimac。ひとつ前のモデルとはいえ10万円ぐらいした。次にカラーガイドのDIC。２万円以上もした。グラフィックやタイポの本は6冊で総額2万円オーバー。痛かったのがアドビのイラストレーターとフォトショップ。両方でパソコン代をはるかに超えた。さらにオフィスに蛍光灯を3カ所取り付け、約8万円。昨秋の世界一周のギャラがみるみる目減りしていくのを目にしているわりに、いま必要でもない文房具なんかわりとちょこちょこ買ったりして、どうも金銭感覚が麻痺しているかもしれない。このままだと、ヒトミちゃんの来月の給料は危険だ。来月はなんとか払えても、3月はマジでヤバい。事務所のパソコンとか自転車とか、早くも現物支給が実現するかもしれない。


「ヒトミちゃん」
「はい？」
「今日から節約番長だ、いいね」
「はい」
　給料日に任命した。我が社の節約担当。明日は節約番長のヒトミちゃんに、インクジェットのプリンターの購入を相談するつもりだ。さて彼女、どんな反応をするか。
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         <pubDate>Fri, 29 Jan 2010 20:25:50 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>vol.431　シエスタ</title>
         <description>　ひとりでやってたときは事務所でよく昼寝した。30分とか、1時間とか。そんな短いやつだけど、これがなんともいえず気持ちいいのだ。でも、ヒトミちゃんがフルタイムで事務所につめるようになって以来、一度もやってない。5分、10分の遅刻はたまにあっても、白昼堂々と事務所で昼寝する社長ってのはいかがなものか？　いくらぼくでも、それはない。


「おはようございます」
　ぼくは寝起きのアホづらをヒトミちゃんに向けていた。
「……はっ！　寝てたね、オレ」
「はい、1時間半ぐらい」
「げ、そんなに？」
「いびきをかいてましたよ」
　午後4時のアジアンビーハイブ。貴重な午後の時間を1時間半もつぶしてしまった。寝てる場合じゃないのだ。それにしてもすごい睡魔だった。通り魔にいきなり首をかき切られたような感じだ。1時間半が5分ぐらいに感じられた。


　この週末はびっちり仕事だった。土曜日は朝からKJの撮影。夕方に東京ピストルの草彅クンがぼくの仕事の依頼で児島にやってきてくれた。夜はたまたま岡山に帰省していた写真家の渡邊有紀ちゃんも合流して、水島の「煉瓦亭」で一緒にご飯を食べた。草彅クンを児島のホテルで下ろし、さらに酔っぱらった有紀ちゃんを岡山まで車で送り、家に帰ったら午前2時。翌日曜日も9時半からKJの撮影。そして10時半から草彅クンと児島のジーンズバスの取材。夜は倉敷のtweet rockaで草彅クンの歓迎会のような集まり。ベロベロに酔っぱらった龍クンを送った後、家に着いたのが午前1時半。ああ、疲れた。
　と、長いこと言い訳してみたが、それでもやっぱり昼寝はない。たるんでる、オレ。


　遅刻する、昼寝する、夕方5時になるとご飯を作りに家に帰る。社長がこれで、いったい会社というのは成り立つものなのか？
　

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         <pubDate>Mon, 25 Jan 2010 21:08:08 +0900</pubDate>
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