4、5日前から首が悪い。日曜日の朝、「治ってるかなあ」とおそるおそるベッドからカラダを起こす。起こしたところで首から右の肩にかけて激しい痛みが。全然治ってなかった。あきらめて、一日家にいることにした。もう一歩も出てやらん、と。寝起きにソファに座ってテレビをつけた。ちょうどケーブルテレビで『ブレイド2』が始まったところだった。日曜日の朝からヴァンパイアってどうなのって思ったけど、見始めたら止まらない。結局、最後まで見て、それから本を読もうとしたら頭が痛くなってきたので、バファリンを二錠飲んで、またテレビをつけた。今度は『絶叫計画4』が始まったばかりだった。結局これも最後まで見て、本の続きを読み始めたらソファで眠ってしまった。2時間たっぷり寝た後に夕飯。それからまたソファに座って『半落ち』を見た。5分に1回ぐらいの割合でCMが入る。「こんなにじっくり見せるドラマにこれはないだろう!」と毎回愚痴りながら結局最後まで見た。最後の裁判のシーンで主人公の寺尾聡の設定が49歳だとわかり、あまりの驚きに絶対泣けるところで全然泣けなかった。なんだかなあ、と不完全燃焼のまま、バファリンを一錠飲んで眠りについた。こんな具合に、まったく締まりのない日曜日だった。
開けて月曜日。朝から雨。あんまり首が痛いので、朝からゆっくり風呂につかって本を読んでたら、知らない間に1時間もたってしまっていて大遅刻。
そろそろvol.10の印刷代を振り込まねば。これ、この5年間、半年に一度訪れる儀式みたいなもの。もちろん、払わなきゃいけないのは重々承知だ。でも、毎度のことながら払うのに逡巡してしまう。だって、額が額なのだ。これをもしも払わないでいいとなれば、会社創設以来、地面ギリギリのところで低空飛行を続けている弊社アジアンビーハイブの懐事情は一転する。ヒトミちゃんの毎月の給与も家賃も光熱費も、こうした一切合切をなにも案ずることなくしばらく心安らかに暮らせるのだ。
「赤星さん、これまで5年間、いい仕事をさせてもらいました。最後の印刷代は、もうタダでいいです!」
「なんて素敵なヤツなんだ、キミという男は! オレも男だ。でも今回はお言葉に甘えてしまおう!」
なんて展開は夢の夢だ。で、今日の午後、振り込んだ。残高を見てほくそえんでいた期間のなんと短かったことよ。
一気に目減りした残高を見て、また仕事をする気になった。ヒトミちゃんには「4月、5月は仕事がないから好きなことしていいよ」なんて言ってたけどすんなり撤回。首が治ったあかつきには、攻めの姿勢で仕事をとりに行くつもりだ。(イラストはヒトミちゃんが描いたぼくのプロフィール用似顔絵。もろ『ワースト』のパクリです。かなり気に入ってるんだけど、これじゃ仕事が来ないような……)