新・不定点観測

赤星豊

vol.446 地味な男

 最近、「これからどうするんですか?」とよく聞かれる。いわんとすることは『Krash japan』の次はなにを始めるのかということなのだが、なにか始めなきゃいけないのかな、オレは? 昨日、児島商工会議所の会頭と、先週末にうちのすぐ近所にオープンした「D_MALL」の前でたまたま会った。そのときのぼくはというと、四国の帰りに児島に寄ってくれた長島有里枝さんのご子息のロクちゃんとお店の目の前の港で遊んでいた。「D_MALL」を視察した会頭はお店のおしゃれな雰囲気にちょっと高揚したご様子で。
「赤星さん、すごくいいですよ!」
「はあ、そうですか。ぼく、なんにもしてないんですけどね」
 ぼくはロクちゃんが港にひとりでいるから、海に落ちやしないか気になって仕方ない。お母さんに似たのか、彼は結構アクティブな子供なのである。
「これからの児島は赤星さんです!」
「いやいや、なんにもしてないって……」
 う、ロクの姿が見えない。海に落ちてやしないか? 大丈夫か?
「この前の王子が岳のalapaapでのパーティといい、これからの児島は赤星さんを中心に発展していくと確信しました!」
「えええっ!? なぜにぼくが……」
 どこよ、どこにいるのよ、ロクちゃん?


 普通でいいのだ。まったく普通に、地元の広告やお店の看板やショップカードを作って、ヒトミちゃんに毎月給料を払って、フジタくんとかカタオカくんとかとご飯を食べに行ったときにたまにおごってあげられるぐらいのお金が稼げればいいのだ。期待されても困るんだよね。本当はすごく地味で小市民的人間なのだから、オレという男は。