新・不定点観測

赤星豊

vol.455 宴会ぎらい

 こう見えて、あんまり宴会の類いが好きじゃなかった。というより、苦手だった。忘年会や新年会の誘いはことごとくお断りしていた。そのうち、あまり声もかけられなくなった。その方がぼくも気が楽だった。仕事であれば初めての人でも普通に話す。でも、パーティの場とかで初めての人と席が隣になったりしたら最悪だった。なにを話していいのかわからない。自分の話はしたくないので、興味もないのに「お仕事は?」とか相手に話を向ける。結果、聞きたくもないのに、全然知らない人の話を聞かされるのな苦痛以外なにものでもなかった。


 注目を浴びるのも好きじゃない。そういえば10年ほど前にこんなことがあった。友人の結婚式の二次会でクイズがあった。新郎新婦に関するクイズに二者択一の回答があってみんなが答える。はずれたら即脱落。ぼくは早く席に戻りたいがために、「絶対違うだろう」という答えを選んだ。なのにこれがことごとくあたってしまう。最後、8人ほどが残った。そこにぼくもいた、不幸にも。
「新郎新婦が初めてキスを交わしたのは? A)代々木公園 B)タクシーのなか」
 タクシーのなかでファーストキスはないだろう、というのでBへ。案の定、ほかの回答者は全員が代々木公園。しかし、あにはからんや、答えはB)のタクシーのなか。
 みんなに囲まれ、新郎新婦から景品のデジカメをもらった。そこで一言あいさつをしたと思うんだけど、なにを言ったのかはまったく憶えていない。ただただ、しんどかった。


 なかなか疲れが抜け切らない。2カ月以上に及ぶ長期戦に加え、先々週末の連夜の完結記念パーティ。あれがいけなかった。最後となる日曜日のmaimaiでの写真展のオープニングパーティでは、はしゃぎすぎて声がかれてしまった。まあそれもそのはずで、福山からは北川姉さんファミリーが来てくれるし、東京からわざわざスワキくん(KJのウェブ担当です)がこのパーティのために帰って来てくれたし、京都からマキちゃん&なっちゃんがかけつけてくれるし。いやあ、ホントに幸せもんだなあと、しみじみと実感した。


test15.maimai.out.jpg 数日後、カメラマンの石井クンが写真を送ってくれた。みんなの真ん中にぼくがいた。ごらんのような満面の笑みで。(深夜1時あたりのmaimaiにて。撮影は石井クンのアシスタントの松尾クン。ちなみに石井くんは向かって右はし、ぼくの右にいるのがスワキくんです.....ぼくってどこだ?)