新・不定点観測

赤星豊

vol.442 対面

%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%89%E6%87%B8%E5%9E%82%E5%B9%95.1.jpg岡山のランドマーク的存在の「クレド」。現在開催中の春の感謝祭のビジュアルを、このコラムでもおなじみの切り絵の美弥ちゃんが担当しています。写真のような垂れ幕やポスターなど、いたるところで絶賛露出中! 岡山でこのコラムを読んでいる方、是非見てやってください。ちなみに、カレーの福神漬けのようにひっそりと付随しているコピーはぼくが担当しています。クレドの担当に「なぜ『うらら』じゃなくって『うららん』なんですか?」と聞かれ、「だって、楽しそうじゃないですか」と答えると、担当者が言葉を継げなかったという、気に入られているんだかいないんだかよくわからない、でも自分では最高に気に入っているコピーです。こちらもお楽しみください。


 本日午前10時半、最新号にして最終号のvol.10が事務所にやってきた。10キロの段ボール箱にして約100箱。いつもの配送のおじさんと、ヒトミちゃんとぼくの3人で、倉庫に運び込む。そのとき、ぼくはvol.2が配送されてきたときのことを思い出していた。ちょうど4年前だ。中目黒の事務所のあるマンションは商店街にあって、目の前にトラックが駐車できなかった。200メートルぐらい離れたところに駐車して(しかも結構な坂道)、そこから台車に積みなおし、5回ぐらい往復して運び込んだ。配送のおにいさんとふたり、雨に濡れながら……。あのときのことをまざまざと思い出していた。vol.2以降、これまで8度、配送の人と事務所に雑誌を運び入れたことになるんだけど、ちょっとでもあの場面を思い出したことは一度もない。うーん、不思議だ。


 倉庫がKJの入った箱で埋まった。配送のおじさんが帰ってしばらくして、雨が降り始めた。小雨模様がだんだん本格的になって、開け放したシャッターから雨が降り込んできた。当分やみそうにない。早速今日から配り始めようと思っていたけど、やめだ。あきらめて、事務所でおとなしく過ごすことにした。
 午後になって郵便局の木村サンがやってきた。それから入れ違いにリュウくんがやってきた。すぐにWombのニシハラくんがやってきた。それから岡山のバビロンのニシハラくんが、アラパープの帰りだと言って4人の女性を引き連れてやってきた。1時間ほどいて帰った直後、今日で開店10周年を迎える水島のGERUZの鈴木夫妻がやってきた。間髪を入れず、今日が誕生日のフジタくんがバースデーケーキとともにやってきた。さらに10分後、ビッグジョンのナガミネくんがやってきて、みんなで周年やら誕生日やら雑誌の発行やらを祝った。
 みんなが帰ったのは午後9時。今日は雑誌を運び入れただけで、ほとんどなにもしなかった。そのわりに、あがってきたばかりの雑誌をよく見るヒマもなかった。現在、午後10時半。これからひとりでゆっくり、vol.10と対面しようと思う。