病気というのは、つまるところ気だと思っている。文字通り、「気」が病んで病気というぐらいだから。したがって、これだけ気がはっているこの超繁忙期、病気になるわけがない。
「この2年ぐらい、風邪をひいてないもの」
「そうなんですか?」
「いや、1年半かな。どちらにしても、もうだいぶん前だよ」
と、そんな持論をヒトミちゃんに向かって披瀝したのが水曜日のこと。その日はリュウくんが風邪をひいて、撮影に遅れてやってきた日だった。
「オレは絶対ない、少々の菌が入っても負ける気がしないね」
そして翌木曜日の夜。
「リュウくん、オレ、今日は早く帰るわ」
そう言って家に帰ったのが8時半。それから朝の3時まで30分おきに嘔吐を繰り返した。もうろうとした状態で体温を計ると37度7分。負ける気がしないどころか、完全な敗北だ。ヤバい、金曜日は朝からうどん屋さんの撮影が入っている。夕方にかけて3件連続で。朝、迷わずヒトミちゃんに電話を入れた。
「オレ、昨日から調子悪い。今日の撮影、行ってきてくれないかな?」
こうして、まだ右も左もわからないようなヒトミちゃんに撮影を任せ、金曜日は昼の3時ぐらいまで眠りこけたのだった。
本日2月14日の日曜日。失われた二日間を経て、ついに完全復活を遂げた。今日復活しなかったらKJの進行に大きな支障をきたしていた。スケジュール上では今日、原稿をほとんど入稿しないと発行が遅れる可能性が出てくるのだ。
今日の作業。まずはヒトミちゃんとリュウくんと3人で表紙の仕上げ。候補を壁にはりつけ、比較してから絞り込む。絞り込んだものからさらにデザインを展開し、また壁にはりつけて比較検討する(結局、壁にはりだした表紙デザインはKJ史上最多の50パターン近くになりました)。これらの作業をそつなくこなし、最終のデザインを決定した。それから定例ページをほとんど仕上げ、校正し、最後はひとつにまとめて宅急便の配送センターに持ち込んだ。予定の6時30分よりも30分以上前に。
なんとかめどがついた。9合目あたりまでやってきた感じ。頂上はもう目の前である。しかし、今回は頂上を極めた後に、すぐ隣の山の頂上を目指さなきゃいけない。前に書いた倉敷市が発行する児島のPR誌である。入稿は来週の月曜日。ということは、今度の週末にまたピークがやってくる。ヒトミちゃんはカラダがもつだろうか? って、他人のことを心配している場合か、という声が聞こえてきそうだ。でも、ぼくは大丈夫。一度ガス抜きしたから。あれだけへこまされた後でも、やはりつまるところ病気は気からだと思っている。