新・不定点観測

赤星豊

vol.431 シエスタ

 ひとりでやってたときは事務所でよく昼寝した。30分とか、1時間とか。そんな短いやつだけど、これがなんともいえず気持ちいいのだ。でも、ヒトミちゃんがフルタイムで事務所につめるようになって以来、一度もやってない。5分、10分の遅刻はたまにあっても、白昼堂々と事務所で昼寝する社長ってのはいかがなものか? いくらぼくでも、それはない。


「おはようございます」
 ぼくは寝起きのアホづらをヒトミちゃんに向けていた。
「……はっ! 寝てたね、オレ」
「はい、1時間半ぐらい」
「げ、そんなに?」
「いびきをかいてましたよ」
 午後4時のアジアンビーハイブ。貴重な午後の時間を1時間半もつぶしてしまった。寝てる場合じゃないのだ。それにしてもすごい睡魔だった。通り魔にいきなり首をかき切られたような感じだ。1時間半が5分ぐらいに感じられた。


 この週末はびっちり仕事だった。土曜日は朝からKJの撮影。夕方に東京ピストルの草彅クンがぼくの仕事の依頼で児島にやってきてくれた。夜はたまたま岡山に帰省していた写真家の渡邊有紀ちゃんも合流して、水島の「煉瓦亭」で一緒にご飯を食べた。草彅クンを児島のホテルで下ろし、さらに酔っぱらった有紀ちゃんを岡山まで車で送り、家に帰ったら午前2時。翌日曜日も9時半からKJの撮影。そして10時半から草彅クンと児島のジーンズバスの取材。夜は倉敷のtweet rockaで草彅クンの歓迎会のような集まり。ベロベロに酔っぱらった龍クンを送った後、家に着いたのが午前1時半。ああ、疲れた。
 と、長いこと言い訳してみたが、それでもやっぱり昼寝はない。たるんでる、オレ。


 遅刻する、昼寝する、夕方5時になるとご飯を作りに家に帰る。社長がこれで、いったい会社というのは成り立つものなのか?