imacのその後である。買うべきか、買わざるべきか───悩んだ末にやめた。理性的な白タイツのぼくがささやいた。
「もっとほかに、必要なものがあるだろう?」
欲しいものと必要なものは違う。たしかにimacがあるとデザインがしやすい。ストレスからも解放される。だが、やってできないことはないのだ。
必要なもの───このオフィスでもっとも必要なものは明らかである。ストーブだ。事務所の中にいれば冷暖房完備なのだが、冬は外の倉庫の部分が寒い。尋常な寒さじゃないのだ。でも、外でご飯を食べたり、作業したりすることがわりとある。写真を見るときだって、外のテーブルの上に並べて脚立の上から見たほうがはるかにページネイションがしやすい。
一週間前からネットオークションのサイトにつきっきりになった。なかなかいいストーブが手ごろな値段で落とせない。落とせないから手広くせめる。一時は最高7台のストーブに最高値をつけていた。もしも誰も競る相手がいなかったら、うちの倉庫がストーブ屋になってしまうところだった。
ストーブばっかり見ているものだから、いらないストーブまで欲しくなった。必要なのは倉庫に使う業務用のでっかい石油ストーブ。でも、アラジンとかパーフェクションとか、かわいいヤツが出てたらついついちょっかいを出してしまう。なんせ、imacを買ったと思ったら、ストーブなんて安いものなのだから。
で、今日、アラジンの古いヤツが一台届いた。もちろん、こんなのが倉庫にあってもなんのたしにもならない。でも、買ってしまった。仕方ないから事務所のなかで使うことにした。たまたま先週に買った打ち合わせ用の中古のテーブルとの相性はぴったり。でも、新築の事務所がいきなり築40年ぐらいの風情になってるような気がするけど、どうだろうね?