ここ数日、ヒマしている。どれぐらいヒマかというと、火曜日は朝からほとんどやったことがないアート制作に一日を費やした。「ほとんどやったことがない」というところで、いかにヒマだったかをおわかりいただけるだろうか。さらに昨日の水曜日は、水曜日というのに朝から日曜大工みたいなことをやった。
「さて、今日はなにをしようか?」と事務所への車中、考えた。そのたった2分だか、3分だかの間に突然ひらめいた。
「そうだ、ワゴンを作ってみよう!」
常々ヒトミちゃんには机の上をきれいに片付けるように言っている。彼女もそれを守ってわりときれいにしているんだけど、特A3サイズで出力したプリントはどう片付けることもできず、いつも机の上に積み上げてあった。名刺をデザインしたものや、広告をデザインしたもの、KJの仮のレイアウトなどがすさまじくごちゃまぜになって。その出力用紙を折らずにそのまま収納できるような、棚が何段もあるワゴンが机の下にあったら……。
事務所に着くやいなや、レポート用紙に設計図を書き始めた。所要時間20分。明らかにパースが狂った完成図ができた。それをもとに、必要なコンパネ板のサイズと枚数を書き出す。天板524×362が2枚、棚板500×350が5枚、さらに異なるサイズの板が左右に2枚、後ろに1枚───できた。すわ、ホームセンターのナンバへ。
「ちょっと買い物に行ってくるわ」
ホームセンターでの買い物は、先日の台風騒動で土嚢をしこたま買って以来。木っ端を圧縮したOSBボードというコンパネを指定し、計算したサイズにカットしてもらった。1カットで35円、全部で10カットあったがそれでも350円だ。さらに底板の下に取り付けるキャスターとかクギとかネジとかL字の定規とか、それに全然関係ないマッキーの8色セットとかもついでに買って事務所に戻った。早速、設計図をもとに制作に入った。
「赤星さん、こんゆうのやるんですね」
ヒトミちゃんが、興味があるようなないような、そんな感じで言う。
「やったことないよ」
「えええっ?」
日曜大工なんかこれまでまったくやったことがない。興味もなかった。だいたい、クギをまっすぐ打てないのだ。
「だから手伝ってよ。そこ、支えておいて」
記念すべき1本目のクギ。幅1.2センチの板の中央に打ち付ける。
「あああああっ!」
「なによ?」
「板、割れました!」
そういえば、ナンバのスタッフが言っていた。端の方にクギを打つと割れる可能性があります───。可能性があるというより、確実に割れるな、これは。
「ああああっ!」
「なによ?」
「クギの先が横から出てますっ!」
そんなこんなで、昼食をはさんで1時過ぎには完成したのが写真のワゴン。使い勝手がいいのはもちろん、おおむね寸法に狂いもなく、思った通りの、いや思っていた以上の惚れ惚れするような出来上がり。できるんじゃないかと思っていたが、やればできるのだ、オレという男は。これで完全に勢いがついた。しばらく、DIY路線を突っ走ってみようかと思っている。