今日は倉敷・岡山への配付デー。ぼくのサンクに40冊入りのダンボールを11箱も積み込み(重量にして110㎏)、隣にヒトミちゃんを乗せて事務所を出た。
まずは倉敷で4軒。それから岡山に出て、10軒を配って回った。最後はコイケさんの街なかstudy room。ここで美味しいコーヒーでも、と思っていたのだが、のどが渇いていたのでキウイジュースをオーダーしたところ、「今日はイチジクがありますよ」のコイケさんの一言で、イチジクジュースに変更。これがもう形容しがたいほど美味かった。一日の疲れがほろほろ落ちていく快感を味わいながらジュースを味わっていたそのとき、カップルのお客さんが来店。30歳ぐらいの男性がぼくの顔を見るなり、「ああ、どうも」。
「ああああ、どうも!」
とぼくは返すが、誰だったか思い出せない。たしかに見たことがあるんだけど。しかも、かなりよく知っているような気がしなくもないし、お世話になった方である可能性もある。とはいっても、誰だか思い出せない人と話を膨らませるような器用さはもちあわせていない。結局、会話もほとんどないまま、「じゃあ、また!」といって外に出た。
「なあ、あの人、誰だっけ?」
車に乗り込んですぐにヒトミちゃんに聞いた。
「いや、知りません」
「見たことはある気はするんだけど」
「向こうは知ってるみたいでしたね。でも、赤星さん、『おまえ、誰?』って感じでしたよね」
「げ、マジ?」
それから7時間後。このコラムを書こうと机に向かってすぐ、突然、天からの啓示が降りてくるかのごとく思い出した。あの人───コイケさんの息子さんだ。去年の秋に「出張カフ」をやったとき、焼き菓子をいっぱいもってきてくれた。やっぱりお世話になってた。一緒にいた女性は奥さんだったか。たとえ相手が誰だかわからなくても、「いつもお世話になっています」ぐらいは言うべきだった。んんん、バカだ、オレは。
でも、言い訳させてもらえれば、コイケさんとあの息子さん、顔が全然似てないのだ。まがりなりにも親子なんだから、もうちょっと似てくれないとねえ。ちなみに、ぼくとぼくのオトンはまったく似ていない。オトンはかなりの男前だ。うちのオトンを知ってる人に、「最近、オトンに似てきたって言われるのよ」と、そんなこと言われたことないのに言ってみると、「いや、似てないよ」と完全否定されたことがある。以来、そんなことは言わないことにしている。
そういえば、夜になって気づいたのだが、今日は歯医者に行く日だった。予約のアポを完全にぶっちぎってしまった。次の予約を入れると、必ず2週間後ぐらいになるその歯医者も悪いと思うのだが、ぼくの記憶力の乏しさは、これは問題じゃないだろうか。