夕方、京都からの帰りの電車のなかで、中学時代の親友のオカダから電話があった。同じく同級生のアキラの家で飲んでいるので、ぼくにも来いというのだ。ぼくはその夜、仕事を片付けてアキラの家に行った。ふたりに京都から今日帰ったと告げると、「仕事で行っとったん?」
「仕事っていえば仕事のような気もするし、仕事じゃないっていえば仕事じゃないような気も……」
「京都まで行ってなにしとったん?」
「喫茶店みたいなものをやってたのよ」
「喫茶店?」
「うーん、なかなか説明しづらいんだけど、まあ一日だけの喫茶店だよ」
彼らにうまく伝わったかどうかはわからない。たぶん、よくわからなかったと思う。
12月20日に開催した「出張カフin京都」。完全アウェイにもかかわらず、またあいにくの雨模様というのにたくさんの人が来てくれた。この場で言って伝わる可能性は低いとは思うけど、どうもありがとうございました。
このイベントには実にたくさんの人が協力してくれた。まずは、素敵な場所となんやかんやと細かな備品まで提供してくれたモリカゲシャツさん。ほとんど休む間もなくおいしいコーヒーを淹れ続けてくれたオオヤコーヒ焙煎所のオオヤミノルさん。このおふた方の全面協力があったからイベントを開催することができ、しかも来てくれた人たちみんなが喜んでくれた。本当にどうもありがとうございました。それから、会場のセッティングから手伝っていただき、さらには打ち上げでも場所を提供してくれたKAFE工船さん。アンティーク家具を貸していただいたSTOCK ROOMさんと観葉植物をもってきてくれた田中美穂植物店コーヒーショップさん。深く感謝しております。そして、当日にスタッフとしてかけつけてくれたカメラマンの石川奈都子さん、森川クン。どうもありがとう。最後になったが、このクソ忙しい年末に、イベント開催のために準備とPRに奔走してくれた京都特派員の高橋マキさん。彼女の協力があてにできたからこそ「出張カフin京都」をやろうなんて思えたわけで。しかも、門限が11時という厳格な旅館まで予約してもらって、マキちゃん、ホントありがとうね。
こうしてお礼を書き連ねていて、京都にこれだけたくさんの知人がいるということに、正直、驚いている。ここに書ききらなかったけど、お客さんで来てくれた人たちや、倉敷に帰る当日に会った「ガケ書房」の山下さんとか、セレクトショップの「マスタード」のご夫妻とか、実にたくさんの京都在住の人たちと会っている。思えば、2年前には彼らのうちの誰ひとりとしてまったく知らなかった。KJがなかったら、彼らの誰ひとりぼくの人生と交差することはなかっただろう。考えれば考えるほど、これ感慨は深い。
「出張カフ」を京都でやって、ぼくにしたらかなりのお金まで使って、それだけのものを得ているのかどうかはよくわからない。でも、こうしていろんな人たちと交わることができて、しかもその人たちがこの「出張カフ」を機会に、ちょっとでも喜びや幸せを感じることができたとしたら、ぼくとしては満足だ。これからも、京都とはつながっていたいと思っている。迷惑がられていないとしたらの話だけど。