新・不定点観測

赤星豊

vol.112 発行日宣言

 今朝は自分の寝言で目が覚めた。なんてことはない夢だった。ポンスケを食べようとして、両手で袋をガッと開いた。と、袋のなかをのぞいて驚いた。そこにはポンスケじゃなくて、普通のあられ菓子があった。かたい豆を埋め込んだような塩味のオーソドックスなやつ(ぼくはこの手のあられが苦手なのだ)。そこでぼくの美しいまでの寝言が炸裂する。
「あわっ! ポンスケかと思うたらピースケじゃった!」
 この「あわっ!」の時点で半分目が覚めている。そしていきおい、「ピースケじゃった!」と言いながら、覚めた脳の部分が同時に「なんだ、そのピースケってのは?」と自問する。そのあられはそんな間抜けな名前じゃないはずなのだ。そしてコンマ1秒の間もおかず、あまりのその出鱈目さにおかしさがこみあげてきた。絵に描いたような目覚めのアホ面で「うひゃっ、ひゃっひゃっ」と笑うぼくの姿は、編集長というイメージから1万光年ぐらい離れていたに違いない。ちなみにぼくの半覚醒状態の脳が生み出した「ピースケ」をネットで検索してみると、田中ピースケという造形家がひっかかった。あとは『少年サンデー』で連載していたという『昆虫物語 ピースケの冒険』。どちらもちょっと気になるな。


 昨日は怒涛の撮影3連チャンをこなした。午前中は無料広告の撮影、午後からは児島のスーパーの前で10人以上の年配のエキストラを使って写真を作りこんだ。そしてその足で水島工業地帯に向かい、わたくし、編集長自らがモデルになっての撮影(ちょっと間違った方向に行っているかもしれません……)。「いったい、何やってるの?」といぶかしんでいることだろう。そうだろう、そうだろう。でも、それは雑誌を見てからのお楽しみだ。
 で、肝心の雑誌だが、本日、東京の千代田グラビア(印刷屋さんです)の清水さんからついにスケジュールのメールが届いた。毎度ながら、いつも追い立てられる入稿は8月に入ってから。そして本のあがりは9月7日(金)。この日各地のベースに届けられ、順次配布していくことになる。なので、早いところで8日土曜日の週末から。遅いところでも、翌週末には届けられることになるだろう。これから原稿書きを控えている身としては、このスケジュールに一抹の不安を感じないでもないのだが、まあ実績からいって、この通り進むことはほぼ間違いない───と自分を鼓舞しておこう。さあ、ちゃんとやるよ、明日から。ためてばっかりいないで、ちったあ原稿書こうよね、オイラ。