昨日、新しいホームページをアップした。アップし終わったのは朝の5時30分。場所は岡山のレイデックス。これまでの3回もすべてそうだった。スワキくんが、とても早朝とはとても思えないハイテンションで「どうぞ!」とぼくにマウスを差し出す。モニターに映っているのは、いまだによくわからない表と数字の羅列。ぼくは言われるままマウスを握り、クリックする。その瞬間、劇的なことが起こるわけじゃない。ただ、その瞬間からネット上で、スタッフみんなが苦労して作り上げたホームページが公開されるのだ。この儀式めいたことも、早いものでこれで4回目。4回もやってるけど、いつもながらこの瞬間は感慨深い。しみじみと味わうようなのじゃなく、「ウヒョーッ!」と叫びたくなるようなタイプの感慨で、実際、「ウヒョーッ!」って叫んでいる。
それにしても彼らはよくやってくれる。ものすごくピュアに、単純に、「面白いものを作りたい」という気持ちでクリエイトしてくれる。しかも技術レベルは相当に高い。だから、こっちもいいコンテンツを用意しなきゃと思える。我ながらいいスタッフに恵まれたと思う。幸せもんだ、おいらは。
昨日から本格的に配布をスタートした。徹夜明け、しかも真冬が舞い戻ってきたような寒さのなかの配布はカラダにこたえる。今朝も疲れがまったく抜けきらぬまま、下津井に配布に行った。最初に寄ったのは、グラフィティを撮影させてもらった三宅真理さんのところ。港に面した三宅さんちの倉庫に行くと、なかから超ド級のこわもての漁師さんがふたり出てきた。
「あのお、三宅真理さんはいらっしゃいますか?」
「どちらさんで?」
いぶかしげな表情なんてもんじゃない。ここいらの漁師さんはマジでコワいのだ。下手なことを言うと、そのまま倉庫のなかで数日拉致されるんじゃないかと思えるようなコワさである。ぼくはかじかんだ手で雑誌を広げて、三宅さんが出ているページを見せた。するとふたりの顔がほころんで、「おお、おお」と声をあげた。これでオッケー、疑いがすべて晴れたってわけだ。三宅さんは留守だった。ぼくは「よろしくお伝えください」と言い残してそそくさとその場を去った。
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次に行ったのが「ストアー和田鹿」。雑誌をもって行くと、買い物に来ていたおばちゃんたちが「私にもちょうだいよ」と群がってきた。みるみる雑誌がなくなっていく。「マキコさんが出とるが」「やっぱりプロが撮ったら違うなあ」「これあそこじゃなあ」、めいめいひとりごとを言いながら、おばちゃんたちは買い物そっちのけでその場で雑誌に見入っていた。帰りに、昔の看板娘のマキコおばちゃんから紙袋に入ったお土産を渡された。マキコさんの惣菜だ。前にも何度ももらっている。ごぼうの天ぷらとかかき揚げとか小魚のから揚げとか、これがなんともいえずうまいのだ。あまりにうまいので最近は遠慮もしない。「いつもありがとうございます」と言って、当然のようにもらって帰った。結構な量がある。これでナイスな昼飯ができた。ぼくはその足で家に帰り、お茶をわかし、ご飯の用意をして袋を開けた。───ん? 中にはかまぼこがごろごろ入っていた。全部同じかまぼこ。無理だ。ぼくはあまり練りモノが好きじゃないのである。ほかの人はどうなんか、かまぼこは主たるおかずになりえるのか? 次回から、和田鹿に行くときには、もらおうなんて思わないでちゃんと惣菜を買って帰ろうね。(写真はレイデックスの面々、朝5時の図です)