前にも書いたかどうか、5年前にシベリア鉄道に乗ってモスクワに行った。ウラジオストックから6泊7日の旅。距離にして───忘れた、1万キロぐらいあったんじゃないかな。この旅で、誰かの言った言葉を何度となく思い出していた。「移動速度が遅くなればなるほど新しい発見がある」とかなんとか。たしかにそうだった。普通は1万キロもの距離は飛行機で移動する。この時代、電車でわざわざ7日もかけることはない。でも、電車で行ったから、ソ連時代からほとんど変わっていない地方都市を見ることができた。バイカル湖の大きさを実感することができた。ウラル山脈の深さを感じることができた。
アメリカを車で旅したときも同じだった。移動速度が遅くなればなるほど新しい発見がある───。けだし、名言だ。
今日は日曜日。昼から尾道まで行ってみた。高速を通らず、2号線をひたすら西へ。1時間半ぐらいで尾道に到着した。尾道駅で、いつも福山から来てくれているエディター塾の塾生Kさんと待ち合わせ。駅近くの駐車場に車を入れて、かねてから訪問したかった雑貨&カフェの「ライフスタイル」に連れて行ってもらった(0)。
いやあ、尾道はいいね。町に入った瞬間にぐっと感じるものがあった。めったにあることじゃない。最近では、イギリスのブライトン、アイスランドのレイキャビックで同じような感覚を体験した。何があるわけじゃないんだけど(近くに海があるという共通点があります)、なんかワクワクしてしまうのだ。しかも、駅のすぐ近くに、こんなに素敵な雑貨屋&カフェがあるんだから。
2時間ぐらい、まったりした時間を過ごした。ずっとカフェに入ったきり、冷たい雨が降っていて外には一歩も出なかった。近いうちにふらりと来てみよう。必ず来るだろうというたしかな予感があるから、町に出なかったことになんの後悔もない。夕方になって、お店を出て、一路福山に向かった。お目当ては「名曲喫茶アンヅ」。ここんちのオーナーのスギノハラさんはWombによく来てくれているので顔なじみ。彼のお店もユニークで素敵な感じだった。ちなみに現在Wombで展示している大原美術館を描いた子供たちの作品を、来年1月からここアンヅで1カ月ぐらいの予定で展示することになっている。年が明けたら、またここにも来ることになるだろう。
K女史の紹介で、福山で活躍しているアーティストの梶高慎輔クンをここアンヅで紹介してもらった(0)。彼は今年東京から地元の福山に戻ってきたばかりで、地元をベースにして活動を始めたばかり。話をすると、なんと大学の後輩だった。不思議な縁を感じないではいられない。倉敷と尾道・福山。もしかしたら、なんらかのカタチでつながっていくかもしれない。そんな可能性をひしひしと感じたしだいだ。
明日、月曜日から九州の湯布院に行く予定だ。岡山のアーティストの廣中薫さんが先週から由布院で個展をやっているのだ。ついでに温泉でも入ってゆっくりして帰ろうと思っている。帰ってからは、ついに本格的にvol.4を始動するつもり。それまでのつかの間の休息。しっかり骨休めしてきます。といっても、ここ2カ月ほどずっと遊んでたんだけどね。ま、いいよね。