実は来年2月末のKJ第2号の発行に合わせて書籍を発刊しようと思っている。
「krashjapan books」という本のレーベルを立ち上げ、その第一弾の本を各主要都市の大手書店と岡山県内の書店で発売するのだ。フリーマガジンを発行するのとはわけが違って、ぼくのような実績のない個人商店が本を書店で流通させるのは半端じゃなく難しい。流通の現場をよく知る人からは、「まず無理」とも言われた。でも、とりあえずできる限りのことはやってみようと思う。挑戦した結果、粉砕するのはカッコ悪いことじゃない。
11月17日、木曜日。朝目が覚めると午前8時だった。昨晩寝たのが夜の9時ぐらいだったから、11時間も寝たことになる。その間、おしっこに起きたりすることも1回もなかった。いやあ、ほんとよく寝た。「こんなに寝たのはいつ以来だろう?」って布団の中で考えてたら、また眠ってしまった。今度目が覚めたら10時だった。わしゃ、病気か?
相撲の両国国技館のあるJR両国駅。そこから数分のところに児島のジーンズメイカー「マエノ」の東京オフィスがある。今日はそこの営業販売部長の前野さんと両国でお昼を食べた。彼は同社の前野社長のご子息で、東京に長く在住している。彼と会うのはKJの営業活動ではあるんだけど、彼と会うのはいつも楽しみだ。なんていうか、人あたりがすごくソフトなんだけど骨があるというか。ビジネスでも、目先の利益を追わず長期的な視野をもっている。それに何より児島出身者だから、今日も「稗田のあたりは寒いよね」みたいな地元話で盛り上がった。
それから、飯田橋にある本や雑誌の取次ぎ会社の大手「トーハン」に行った。その途中、秋葉原で面白い光景を見かけた。総武線の駅のホーム、キヨスクみたいなスタンドの前で、サラリーマンが腰に手をあてて牛乳を飲んでいるのである。「よくある光景」とされているけど、そうめったに見るもんじゃない。銭湯の富士山の絵や、首からカメラをさげたメガネに出っ歯の日本人観光者的ステレオタイプの光景というか。さらによく見ると、そのスタンドはなんと牛乳専門のスタンドだった。牛乳の種類も半端じゃない。写真を拡大して見てもらえると分かるが、「好評発売中」として、写真入りの小さな広告札が店頭にズラリである。フルーツジュースのスタンドは最近結構見かけるけど、こんなもんが今の東京のど真ん中にあるなんて。やっぱり東京は懐が深いね。
トーハンを訪れたのは、中国四国営業部の片野マネジャーに会うのが目的だった。アポなしの初面会である。来週月曜日に正式にお会いすることになっているが、挨拶だけでもと思って寄ってみたわけだ。偶然にも片野さんは社内にいて、会ってくれるという。指定された6階のエレベーターホールで待っていると、片野さんらしき人が現れた。そして彼のそばに見たことがある人の姿が。なんと、一昨日に岡山で一緒にお昼を食べたばっかりのトーハン岡山支店長の佐々木さんである。「あれえ!」と思わず声をあげた。彼は今日上京してきて、片野さんと会っていたという。なんともスゴい偶然だ。数分の面会だったけど、知っている人がそばにいるというだけで雰囲気はまったく違った。来週の初打ち合わせにも、ちょっとはいい影響が出るかもしれない。「krashjapan books」実現の、最初の一歩。さて、どんな方向に進むのか。大変だろうけど、楽しみの方が大きい。
日本人は、こういった偶然を「運」とか「縁」という言葉で表現する。心理学者のユングは「シンクロニシティ」という言葉で説明する。そんなに難しい話じゃない。偶然に思える事象に必然性があるということだ。ぼくはそんな偶然に支えられて生きてきたような気がする。そして、そんな偶然があるたびにこう思う。「やろうとしていることは正しい方向に進んでいる」。東京の滞在日数、2日間経過。