ヒロナカさんから電話があった。ヒロナカ・カオルさん、創刊号で表紙を描いてもらった岡山在住の画家だ。彼女はこのコラムのアギーの回を読んで、落ち込んでるであろうぼくを励まそうと電話してきてくれたのだった。
「どうもありがとう。でも、ぼくは大丈夫ですよ」
「ところでアギーちゃんのぬいぐるみを一緒に作りませんか?」
「ああ、ぬいぐるみね……ぬいぐるみ?」
「いや、ぬいぐるみを作ることで、それがアギーちゃんの供養になるかと思って」
ヒロナカさんは純粋にぼくのことを心配して、ぬいぐるみを作ろうと言ってくれたのだ。そんな誘いを、しかもぼくのもっともリスペクトするアーティストであるヒロナカさんからの誘いを断るわけにはいかない。ということで、近いうちにヒロナカさんのアトリエにお邪魔して、一緒にアギーのぬいぐるみを作るという、その図がまったく想像できないイベントが近日中に催されることになった。その経過はまた是非このコラムで。
イベントといえば、「第1回Krashjapanフェスティバル」が2週間後に迫ってきた。先週末にフライヤーも完成し、関係各所に配布しているところだ。最初は出店ブースを5つぐらい構えて、のんびりしたヤツをやろうということで始まったわけだけど、あれもこれもと言ってるうちに、えらく大きなイベントになってしまった。岡山のアーティスト「ACUTE」がライブペインティングで参加してくれたり、「先生」こと末永さんがDJをやってくれたり。末永先生は当日朝までやってる姫路のイベントに参加していて、ちょっとだけ仮眠をとって姫路から直行してきてくれるという。いやあ、嬉しいね。正直、ことが大げさになって滅入ってたんだけど、いまは楽しみの方が大きい。でも、不安材料はまだある。ひとつはレイデックスが予定しているチーズフォンデュ。チーズをお客にぶちまけたりしなきゃいいんだけど。それと、ヒロナカさんの推薦で参加してくれるという画家のおばあちゃん。なんと齢92歳。このおばあちゃんには是非生きたまま帰ってもらいたい。
そう、近々、もうひとつイベントが予定されている。水島の「GERUZ」の鈴木秀とふたりでタツノオトシゴを捕獲しに行くのだ。2カ月ほど前から彼がタツノオトシゴの飼育に凝っていて、「自分で捕まえたタツノオトシゴを飼いたい」と言い出したのだ。彼の話によると、瀬戸内海にもタツノオトシゴはたくさんいて、藻がたくさん生えている浅瀬の海に生息しているという。家に帰ってネットで調べてみると、確かに瀬戸内海で捕獲した人のレポートがあった。
「こりゃ面白そうだ、オレも行く」
大のおとなふたりが、タツノオトシゴを求めて網を片手に秋の海へとズブズブ入っていく。なかなか勇壮な光景が見られるよ。女子なら惚れるかもね。
話は変わるが、10月26日に中国デザイン専門学校で1時間のフリーゼミ講座をもつことにもなっている。いやあ、今月はホントにイベントが盛りだくさんだ。倉敷に帰るなりのこの積極的な活動。オレ、そうゆう人間じゃなかったはずなんだけどね。