新・不定点観測

赤星豊

不定点観測:vol.20 倉敷(4)

020.jpg この不定点観測も、スタートから3カ月も経ってないのに今回で第20回。第1ラウンドの3分で髪が真っ白になるような超ハイペースだ(言葉が足りないな、これ)。記念すべき第20回を書くにあたって、パソコンの中に貯まるにまかせていたこれまでの原稿を整理してみた。ワードのタイトルはすべて「新規Microsoft Word文書」となっている。これを「不定点観測:vol.1」とかそれぞれ名うって順に並べてみたかったのだ。一度文書を開いてタイトルを確認し、閉じてタイトルをつける。何度か繰り返していたら、妙なことに「vol.11」の文書がふたつあった。本文の内容を確認すると、ひとつは児島の奇人たちの話、もうひとつは倉敷のライトアップの話。違う話でナンバーが同じということはありえないので、HPを開いて確認してみた。するとですね、やっぱりナンバーは同じだったですね。つまり「vol.12」とつけるべきライトアップの話の回を、前回と同じ「vol.11」でやってたわけだ。ということは、繰上げ繰上げで今回は第20回じゃなく、第21回……………メゲたね。完全にメゲた。なぜに誰も言うてくれぬ? もしかしたら誰も読んどらんの? オレのこの「第1ラウンドの3分で髪が真っ白になるような超ハイペース」はいったい……。
 『ポイズン』なみの暗黒世界に落ち込んで、「もうわしゃ半年ぐらい書かんけんの」と腹を決めてた、そんなぼくの元に1通のメールが届いた。送信者は見知らぬ女性。件名は「こんにちは、はじめまして」。なになに?「サイトを楽しく拝見させてもらってます」。ふんふん。「赤星さんのコラムの更新、とっても楽しみなんです」とな。あれま。で、最後に「どうかコラムの更新、間隔をあけないでくださいねッ(笑)」。うちのオトンに「ユタカの様子が変じゃ」と、偽名でこんなメールを送って息子をなぐさめるような芸当はできない。その証拠に「ねッ」だ。しかもその後に「(笑)」だ。で、すぐに返事を書いた。
「更新します、絶対! 今これから書きます!」

 11月9日、水曜日。今日は朝9時からという苦行のような取材で1日が始まった。お昼には両親と義姉とぼくが作ったスパゲティを4人で食べ、それから倉敷に出た(義姉は晩御飯を作ってくれました)。午後いちのアポは倉敷商工会議所の山本専務理事との面会だ。ほら、一応編集長だから、ときには漢字ばっかりの機関にも行ったりするわけである。でも、編集長だけど、「商工会議所」なるものが何をやってるところなのか正直さっぱり分からない。ロビーに入ってなんとなく分かった。入ってすぐの右手には、三菱自動車の軽四の実物がドンと展示してある。壁にはあの真っ赤な3つのひし形の三菱ロゴもある(ちなみにこれ、岡山限定販売のモデルで「さくら」とありました。価格は84万円です)。なるほど、地域の企業活動のPRというわけだ。ロビー中央のガラスケースには、丸五ゴムの足袋やらスニーカーやら、倉敷人なら誰もが知ってる銘菓「むらすヾめ」などなど、倉敷を代表する企業の商品や名産が並べられていた。そんな商品群のなか、ひときわ目を惹くものを見つけた。その名も「とら醤油」(写真)。このネーミング、まさにミニマリズムの極致!  トラのロゴもメチャクチャかっこいいぞ! 
 1時間の面談を通して、山本専務理事には、編集長として価値ある提言ができたと思っている。
「倉敷には世界に出て勝負できるふたつのものがあります。<梶谷のシガーフライ>と<とら醤油>ですッ!」
 誠に勝手ながら次回はvol.22とさせていただきます。更新時期は先述のように読者の応援メールに大きく左右されます。アドレスはHP内「contact us」まで。
 うーん、今晩はよく眠れるかも。倉敷の滞在日数、11日間経過。