昨日、警察につかまった。夜中の1時ぐらい。車で走っていたら、後ろからパトカーが派手にサイレンを鳴らして迫ってくる。まさかぼくだとは思わないから、道をゆずろうとして左に寄ったら、同じように左に寄ってくる。スピードを緩めてみたら、同じようにスピードを緩める。こりゃどう見てもおれだ。瞬時に確認する。シートベルト、してる。免許証、もってる。スピードもせいぜい50キロぐらいだった。なんにも臆すべきところはない。ぼくの方から車を出て、ちょっと怒りをにじませながら、「いったいなんですか!」と強気に出てやった。
「あなた、なぜライトを点けないの?」と警官のひとりが。
「はああああ?」
「後ろから見たら真っ暗なんですよ」
「どうゆうこと?」
「後ろのライトが全部消えてるんだって」
思わず振り返って自分の車のテイルを見る。明かりがない。まったくない。プレートを照らす明かりまで全部ない。
「整備不良だな」
勝ち誇ったように警官のひとりが言った。そのままパトカーの後部座席に乗せられ、青い違反切符を渡された。罰金7000円ナリ。まあ、7000円ですんでよかった。あのまま真っ暗なまま走っていて、オカマでも掘られてたらと思うと安いもんだ───なんて思えねえよ! 罰金とるな、注意ですませろよ! オレみたいな小市民を捕まえる前に、夜中にブイブイ走ってる暴走族でも捕まえろよ、児島警察!
話はかわって、いま下津井で面白いものを見ることができる。後ろに子供用のシートを装備したママチャリに乗って、ハンサムなポーランド人が徘徊しているのだ。彼の名前はマチェイ。たぶん25歳ぐらい。本国ではプロフェッショナルなファッションカメラマンである。彼とは東京で初めて会った。偶然、KJのサイトにたどりついた彼から「何か撮らせてほしい」とメールを受け取ったのだ。「じゃあ1回会ってみよう」ということで、早速、代官山のカフェで会った。なかなかいいヤツだった。ぼくたちはすぐに意気投合した。それが2カ月前のことである。
次号、来年2月末発行予定のvol.4は下津井を特集することにしている。で、マチェイと下津井。ものすごくアンバランスな組み合わせだけど、アンバランスだからこそ面白いのだ。そして、何を撮るかまったく決めないまま、彼は2泊3日の予定で下津井にやってきた。今日はその初日。マチェイはひとりでブラブラしてロケハンしたいと言った。彼がそう言うのならそうさせよう。ぼくは下津井の数少ない知人の憲作クン(vol.1に出てたあの漁師さんです)に連絡し、自転車を手配してもらった。というわけで、いままさにこの時間、マチェイはママチャリに乗ってひとりで下津井をブラブラしているのだ。一度心配になって電話したら「いやあ、下津井の人たちはみんな親切で、ロケーションもナイスだよ!」と興奮気味に話してた。さて、明日はどんな撮影になるんだろう、楽しみです。