新・不定点観測

赤星豊

vol.14 Krashjapanの名前の由来

 『Krashjapan』のネーミングの由来をよく聞かれる。あまりによく聞かれるので、答えはシンプルになる一方だ。最近はこう答えることが多い。「クラシキだから<Krash>、海外でも展開しているから<japan>。ゴロがいいから」。素っ気ないことこのうえない。

 本当を言うと、「krash」は「clash」からとっている。「clash」は騒音をたてて衝突することだ。ただ壊れるというのじゃなく、音がともなってるのがこの言葉の特徴。「いろんなものが壊れたらいいと思うんです。倉敷という街のイメージも、雑誌という概念も。それこそ音をたてて、グシャっと。そういった願いをこめての<Krash>なのです」───いかにもっともらしく言ってたこともあるが、実はこれも本当じゃない。まあ、そう願ってることは事実だから嘘でもないんだけど、これは名前を考えついて、そのあとからついてきた、いわばこじつけた由来だ。ここで本当のさらに本当のことを告白しよう。「krash」は「clash」からきている、それは間違いない。しかし、その「clash」は、イギリスのバンド「The Clush」から、あの『London Calling』で知られるパンクバンドからとっているのである。どうにも好きだし、雑誌の姿勢的にも基本はパンクでいたいのだ。 

 気がついた人もいたかもしれない。ヒントは雑誌の背表紙にあった。創刊号の背表紙を見てほしい。ちゃんと書いてある。「Kurashiki Calling」と。ちなみに、ぼくの会社の名前「asianbeehive(beehive=ミツバチの巣)」は、デヴィッド・シルヴィアンのアルバムのタイトル『Secret of Beehive』からとっている。意味なんてない。デヴィッド・シルヴィアンの言葉の選び方が大好きなだけだ。「ミツバチの巣のように、いろんな才能が集まってくるような会社にしたいのです」───なんて言ってきたのは大嘘でした。スミマセン。

 東京から帰って以来、ずっとパソコンにはりついている。東京で税理士のシマヅさんから教えてもらった「YOU TUBE」というサイトにハマっているのだ。このサイトは、好きなミュージシャンと曲名を入れると、そのPVが見れるというもの。正式なPVだけじゃなくって、ライブの映像とか、素人が投稿した「勝手にPV」的な映像も見ることができる。もう何曲聴いたかわからないぐらい聴いた。U2、ダイアー・ストレイツ、エルヴィス・コステロ、The Clash、シンプル・マインズ、ユーリズミックス、ポール・ウェラー、ドン・ヘンリー、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、プリテンダーズ、デュラン・デュラン、TOTO、デヴィッド・シルヴィアン、ビョーク、レディオ・ヘッド、アル・グリーン、ジミー・ヘンドリックス、クリストファー・クロス、メン・アット・ワーク、などなど。いやあ、楽しいですよ、これ。当分は音楽づけになること間違いない。仕事ももちろんやるけどね。